バイクを相続した時の名義変更と相続税評価の考え方|原付・大型バイクのケース別

バイクを相続した時の名義変更の窓口と相続税評価の考え方を、原付と大型バイクのケース別に解説する記事のアイキャッチ

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父が大事にしていたバイクが、ガレージに残っている。乗るにしても売るにしても、名義はどうやって変えるのか、相続税ではいくらになるのか。分からないことばかりですよね。

結論から言うと、バイクは排気量で名義変更の窓口が変わり、相続税では中古の売買価格や査定額を参考に評価します。原付と大型バイクでは、手続きも税金の重さもかなり違うんです。

この記事を読めば、自分の家のバイクがどの窓口で、相続税にどのくらい響きそうかが分かります。

目次

原付と大型バイクで、名義変更の窓口が違う

このケースではこうなる

例えば、父が亡くなり、子2人が相続人で、父のバイクを長男が引き継ぐケースです。125cc以下の原付なら市区町村、125cc超のバイクなら運輸支局か自動車検査登録事務所で名義を変えます。相続税では、原付は家財とまとめて評価できることが多く、大型バイクは1台ごとに査定額などで評価します。

国土交通省の近畿運輸局の案内では、二輪は排気量で手続きの場所が分かれています(二輪自動車の手続き)。

区分排気量手続きの場所
原付125cc以下各市区町村
軽二輪125cc超 250cc以下運輸支局・自動車検査登録事務所
小型二輪250cc超運輸支局・自動車検査登録事務所

ナンバープレートの色や形でもおおよその区分は分かります。迷ったら、車検証や届出済証、原付なら市区町村でナンバーを受け取った時の書類を探してみてください。

『どの窓口でも、死亡届を出せば自動で名義が変わるのでは?』と思う方もいるかもしれません。ただ、バイクの名義は相続人が自分で手続きしないと変わらないんです。

名義変更で求められやすい書類

窓口では、亡くなった人と相続人の関係が分かる戸籍や、誰がバイクを引き継ぐかが分かる書類を求められることが多いです。戸籍の束の代わりに、法務局で無料で交付される「法定相続情報一覧図の写し」が使える場面もあります。

必要書類は区分や窓口で違うので、行く前に電話で確かめておきましょう。

「父のバイクの名義を変えたいんですが、何を持っていけばいいですか?」
「排気量と、相続人が何人いらっしゃるか教えてください」

こんなふうに、排気量と相続人の人数を伝えると話が早く進みます。

バイクは相続税でいくらと評価する?

バイクは「一般動産」として評価します。国税庁の通達では、一般動産は売買実例価額や精通者意見価格などを参酌して評価し、家庭用の動産で1個または1組の価額が5万円以下の物は一世帯ごとにまとめて評価できるとされています(財産評価基本通達 第6章 第1節 一般動産)。

ケースごとの違いを表にしました。

ケース評価の考え方理由・注意
古い原付で、査定額が5万円以下家財一式にまとめて評価1台ごとに査定しなくてもよいことが多い
年式の新しい大型バイク1台ごとに査定額などで評価中古相場がはっきりしている
旧車・限定車など人気の車種専門業者の査定を取って評価買った時より高い相場がつくこともある
改造が多く相場が分からない査定を複数取って参考にする相場が明らかでない時は新品価格から減価を引く方法もある
原付と大型バイクで、家財とまとめて評価するか1台ごとに査定額で評価するかが分かれる分岐表

例えば、子2人が相続人で、バイク以外の課税価格が4,100万円のケースです。大型バイクの査定額が150万円だと、合計は4,250万円になります。数字は計算ツールで確かめた金額です。

ケース課税価格の合計基礎控除課税遺産総額相続税の総額
バイクを入れない場合4,100万円4,200万円0円0円
大型バイクを入れた場合4,250万円4,200万円50万円5万円

『バイク1台で申告が要るなんて』と思いますよね。実は、基礎控除の近くにいる家では、こうした1台が分かれ目になることもあるんです。基礎控除の額は相続人の人数別の早見表で確かめてみてください。

乗る・売る・廃車、どう決める?

『思い出の1台だから、しばらくそのままにしておきたい』という方もいるはずです。ただ、乗る人がいれば、その人が相続して名義を変えるのが自然です。きょうだいで共有にすると、あとで売る時に全員の同意が要るので、1人に決めておきましょう。

誰も乗らないなら、いったん相続人の名義に移してから売るか、廃車の手続きをする流れが基本です。ローンが残っている場合の考え方は、車と同じなのでローンが残っている車を相続した時の選び方を見てみてください。

売った時の所得税も気になるところです。国税庁のタックスアンサーでは、通勤用の自動車など生活に通常必要な動産を売った所得は、譲渡所得の対象外とされています(No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法)。

趣味のバイクや高額な旧車がこれに当たるかは、使い方や金額で判断が変わることがあります。気になる時は税理士に確認しておくと安心です。

バイクのほかにも車や家があって基礎控除を超えそう、旧車で評価額の決め方に迷う。そんなケースは、評価と申告をまとめて税理士に相談すると楽です。相続税の申告期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。

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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

原付は相続税の申告で1台ずつ書く必要がありますか?

1台の価額が5万円以下なら、家財一式にまとめて評価できます。古い原付や、ほとんど値がつかないスクーターはこの扱いになることが多いです。

名義変更しないまま乗っていても大丈夫ですか?

名義が亡くなった人のままだと、税金の通知や事故の時の手続きで困ります。乗ると決めたら、早めに相続人の名義に変えておきましょう。任意保険の名義も一緒に見直しておくと安心です。

相続放棄をするつもりですが、バイクを売ってもいいですか?

売ると財産の処分にあたり、単純承認とみなされて放棄できなくなることがあります。放棄を考えている時は、売る前に家庭裁判所の手続きを済ませるか、専門家に確認してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • バイクの名義変更は、125cc以下は市区町村、125cc超は運輸支局・自動車検査登録事務所
  • 相続税では、中古の売買価格や査定額を参考に1台ごとに評価する
  • 1台5万円以下なら、家財一式にまとめて評価できる
  • 基礎控除に近い家では、大型バイク1台で申告が必要になることがある
  • 相続放棄を考えているなら、売る前に止まる
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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