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父が大事にしていた高級腕時計、母が集めていたブランドのバッグ。形見として家族や親戚で分けたいけれど、相続税ではどう扱うのか気になりますよね。
結論から言うと、高級時計やブランド品も相続財産で、亡くなった時点の買取相場などを参考に評価します。形見分けも、高価な物なら遺産分割の一部として考えるのが基本なんです。
この記事を読めば、自分の家の時計やブランド品がどこから課税の対象として気にすべきか、どう分ければもめにくいかが分かります。
高級時計やブランド品は相続税でいくらになる?
例えば、父が亡くなり、母と子2人が相続人で、父の高級腕時計が数本残っていたケースです。時計は1本ごとに、亡くなった時点の買取相場や業者の査定額を参考に評価し、ほかの財産と合わせて相続税を計算します。1本5万円以下の普段使いの時計なら、家財一式にまとめて評価できます。
国税庁の通達では、一般動産は売買実例価額や精通者意見価格などを参酌して評価するとされています。家庭用の動産で1個または1組5万円以下の物は、一世帯ごとにまとめて評価できます(財産評価基本通達 第6章 第1節 一般動産)。
『定価で何百万円もした時計だから、その金額になるの?』と思う方も多いはずです。実は、評価は定価ではなく、亡くなった時点で売るといくらになるかが基準なんです。人気のモデルは、買った時より高い相場がつくこともあります。
時計があると税額はどう変わる?
例えば、母と子2人が相続人で、時計以外の課税価格が4,700万円のケースです。高級時計の査定額が合計500万円だと、合計は5,200万円になります。数字は計算ツールで確かめた金額です。
| ケース | 課税価格の合計 | 基礎控除 | 課税遺産総額 | 相続税の総額 |
|---|---|---|---|---|
| 時計を入れない場合 | 4,700万円 | 4,800万円 | 0円 | 0円 |
| 時計を入れた場合 | 5,200万円 | 4,800万円 | 400万円 | 40万円 |
法定相続分どおりに分けると、母は配偶者の税額軽減で0円、子2人はそれぞれ10万円です。母が0円でも、配偶者の税額軽減を使うには申告が要るので気をつけておきましょう。

基礎控除の額は、相続人の人数別の早見表で確かめてみてください。
形見分けで分ける時、どこからが課税の境目?
形見分けで気をつけたいのは、「誰に」「どのくらい高価な物を」渡すかです。ケースごとに分けてみました。
| ケース | 扱い | 理由・注意 |
|---|---|---|
| 相続人どうしで時計を分ける | 遺産分割の一部 | 誰が何を受け取るかを遺産分割協議書に書いておく |
| 相続人が受け取った時計を、あとで親戚に渡す | 相続人から親戚への贈与 | 贈与税の基礎控除は受け取る人ごとに年110万円 |
| 普段使いの小物を少し親戚に分ける | 問題になりにくい | 家財一式にまとめて評価している物の範囲 |
| 相続放棄する予定の人が高価な時計を受け取る | 単純承認とみなされるおそれ | 放棄できなくなることがある |
『形見分けなんだから、税金は関係ないのでは?』と思いますよね。ただ、高価な物を渡すと、形見分けという名前でも財産の受け渡しとして見られることがあるんです。
「父さんの時計、私がもらってもいい?」
「査定額を出して、ほかの財産とのバランスを見てから決めよう」
きょうだいの間でも、こんなふうに金額をはっきりさせてから分けると、あとでもめにくくなります。
分け方でもめないためのコツ
『長男だから一番いい時計をもらって当然』という話になると、こじれがちです。高級時計は1本ごとに値段が違うので、全員が同じ物を欲しがることもあります。査定額を出し、時計を受け取る人がほかの財産を少なめにする形にすると、公平に分けやすいです。
- 1本ずつ写真を撮り、保証書・箱・購入の記録を探す
- 買取業者などの査定を取り、見積書を残す
- 誰が何を受け取るかを遺産分割協議書に書く
- 相続人ではない親戚に渡す物は、金額を確かめてから
着物や宝石など、ほかの家財の評価の考え方は着物や宝石を相続した時の相続税で見ています。
相続した時計やブランド品を売る時の注意
国税庁のタックスアンサーでは、生活に通常必要な動産を売った所得は譲渡所得の対象外です。ただし、貴金属や宝石、書画、骨とうなどで1個または1組の価額が30万円を超える物は対象になるとされています(No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法)。
高級時計がどちらに当たるかは、素材や価額で判断が変わることがあります。高額な時計を売って利益が出そうな時は、税理士に確認しておくと安心です。
時計やブランド品がいくつもあって評価額が大きい、配偶者の税額軽減を使って申告したい。そんなケースは、評価から遺産分割協議書づくり、申告まで税理士に頼むと楽になります。相続税の申告期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。
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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道
相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。
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よくある質問
高級時計は相続税の申告で1本ずつ書く必要がありますか?
1本5万円以下の普段使いの時計なら、家財一式にまとめられます。それを超える高級時計は、1本ごとに査定額などを参考に評価して書くのが基本です。
形見分けで親戚に時計をあげたら、贈与税がかかりますか?
相続人が受け取った時計を親戚にあげると、相続人から親戚への贈与になります。受け取る人ごとに年110万円の基礎控除があり、それを超えると贈与税の申告が要ります。
時計の評価額は、どの時点の相場で決まりますか?
亡くなった日の時点の相場です。申告までの間に相場が上がったり下がったりしても、評価は亡くなった時点で見ます。査定を取る時は、いつ時点の金額かも確かめておきましょう。
まとめ
- 高級時計やブランド品も相続財産で、亡くなった時点の買取相場などを参考に評価する
- 1点5万円以下の普段使いの物は、家財一式にまとめて評価できる
- 相続人どうしで分けるなら遺産分割の一部。協議書に誰が何を受け取るか書く
- 相続人が受け取った物を親戚に渡すと贈与になる。基礎控除は年110万円
- 相続放棄を考えている人は、高価な形見を受け取る前に止まる





