相続税の納付方法はどれにする?現金・カード・スマホ払いのケース別の選び方

相続税の納付方法を金額や状況のケース別に選ぶ記事のアイキャッチ

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相続税の申告書はなんとか作れた。『で、この税金はどこで、どうやって払えばいいの?』と手が止まっている方もいますよね。

結論から言うと、相続税の納め方は、納める金額と、e-Taxを使うかどうかで選ぶのが早いです。この記事では、金額や状況ごとに向いている納付方法を見ていきます。

目次

相続税はどうやって払う?金額で選ぶのが近道

このケースの結論

1人が納める税額が30万円以下なら、スマホ払いやコンビニでも払えます。30万円を超えて1,000万円未満なら、ネットバンキングやクレジットカードも選べます。1,000万円以上なら、金融機関や税務署の窓口、ダイレクト納付が現実的です。どの方法でも、期限は申告期限と同じ日です。

相続税は、相続人がそれぞれ自分の税額を納めます。なので、使える納付方法も1人ずつの税額で考えるのがポイントです。

例えば、遺産4,500万円を子2人で半分ずつ相続したケースでは、相続税の総額は30万円で、1人15万円ずつです。同じ4,500万円でも、子1人で相続すると90万円になります。

納付方法上限手数料事前の準備
金融機関・税務署の窓口(現金+納付書)制限なし不要納付書を用意する
ダイレクト納付(e-Tax)金融機関による不要e-Taxの開始と口座の届出
インターネットバンキング・ATM金融機関による不要(金融機関の利用手数料は別)e-Taxの開始
クレジットカード1回の手続きで1,000万円未満決済手数料がかかる不要
スマホアプリ30万円以下不要e-Taxで申告し、アプリに残高をチャージ
コンビニ(QRコード)30万円以下不要自宅でQRコードを作る
1人あたりの税額で、使える納付方法が30万円・1,000万円の2つの線で分かれることを示したケース別の分岐表

税額別の選び方:15万円・90万円・1,220万円のケース

実際の金額で比べてみます。どれも配偶者がいない家で、遺産を法定相続分どおりに分けた前提です。

ケース1人あたりの税額向いている納め方注意
遺産4,500万円を子2人で相続15万円スマホアプリ、コンビニ、窓口スマホ払いはe-Taxで申告した人向け
遺産4,500万円を子1人で相続90万円ネットバンキング、窓口、カードカードは決済手数料がかかる
遺産1億円を子1人で相続1,220万円窓口、ダイレクト納付カードは1回1,000万円未満まで

15万円のケースなら、スマホ払いやコンビニ払いで十分です。スマホ払いは、e-Taxで申告した後に届く通知から専用サイトに進んで手続きします。

90万円のケースで、ポイントを貯めたいからカードで払いたい、という方もいますよね。ただ、決済手数料は1万円ごとに99円なので、90万円なら手数料は8,910円です。

「カードで払えばポイントが付くし、楽かな」
「手数料が8,910円かかるから、ポイントと比べてから決めよう」

手数料をかけたくないなら、ネットバンキングかATMで払う方法があります。e-Taxの利用開始手続きをしておけば、国への手数料はかかりません。

ただ、ネットバンキングやATMの利用そのものに金融機関の手数料がかかる場合があります。使う金融機関で事前に確かめておきましょう。

1,220万円のケースでは、カードは1回の手続きで1,000万円未満までしか使えません。窓口かダイレクト納付で一度に払うのがすっきりします。

窓口で払うなら、納付書はどこでもらう?

手続きがシンプルなのは、金融機関や税務署の窓口で、現金に納付書を添えて払う方法です。金額の上限はなく、領収証書ももらえます。

納付書は金融機関の窓口に置いてあることが多いです。備え付けがない時は、亡くなった人の住所地を管轄する税務署に連絡してみてください。

窓口で相続税を納める流れ
  1. 納付書を金融機関の窓口か税務署で手に入れる
  2. 税目(相続税)、納める金額、住所・氏名などを書く
  3. 現金と一緒に、金融機関か所轄の税務署の窓口に出す
  4. 領収証書を受け取って保管する

税務署の窓口は平日の9時から15時の受付です。土日・祝日と年末年始は開いていないので、期限ぎりぎりの日が休みに重ならないか確認しておきましょう。

なお、窓口ではクレジットカードは使えません。カードで払いたい時は、インターネットの専用サイトから手続きします。

遺産の預金から相続税を払うケース

『手元にお金がないけど、相続した預金から払えるの?』と心配な方も多いはずです。実は、遺産の預金から相続税を払うことはできます。

ただ、亡くなった人の口座は、遺産分割がまとまるまで動かせないことがあります。そんな時に使えるのが、預貯金の仮払い制度です。

ケース使える方法注意
遺産分割がまとまった預金を相続人の口座に移して払う期限までに手続きが終わるか確認
分割前で、少し足りない預貯金の仮払い制度1金融機関ごとに上限150万円
現金が大きく足りない延納(分割払い)利子税がかかる
延納でも払えない物納認められる財産に条件がある

仮払いで引き出せるのは、1金融機関ごとに「相続開始時の預金額×1/3×その相続人の法定相続分」までです。

例えば、父の口座に600万円あり、子2人が相続人なら、子1人が単独で引き出せるのは600万円×1/3×1/2=100万円です。

それでも足りない時は延納や物納を考えます。くわしくは相続税が払えない時のケース別の対処法で解説しています。

期限に遅れたらどうなる?納付のチェック

相続税の納付期限は、申告期限と同じく、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。期限の日付は亡くなった月別の申告期限早見表で確かめられます。

期限を過ぎると、延滞税がかかります。口座からの引き落としで払う方法では、残高不足で引き落とせなかった場合も延滞税の対象になることがあります。

納付前のチェック
  • 自分が納める税額を、申告書で確かめた
  • 税額に合う納付方法を選んだ(30万円・1,000万円が目安の線)
  • e-Taxを使う方法は、事前の届出が間に合うか確かめた
  • 引き落としの方法は、前日までに口座の残高を確かめた
  • 窓口で払う時は、期限の日が平日か確かめた

ダイレクト納付は、オンラインで届け出ると使えるまで1週間程度、書面だと1か月程度かかります。期限が近いなら、窓口かネットバンキングのほうが安心です。

申告全体の流れは相続税申告のケース別手順で解説しています。

納める額が大きい、現金が足りず延納や物納を考えている、相続人の間で預金の分け方が決まっていない。こんなケースは納付の段取りまで一緒に組んでくれる税理士に頼むと楽です。

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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

相続税は相続人全員の分をまとめて1回で払えますか?

相続税は相続人がそれぞれ自分の税額を納めます。納付書も1人ずつ用意するのが基本です。

クレジットカードで払うと、手数料はいくらかかりますか?

決済手数料は納付税額1万円ごとに99円かかります。例えば15万円なら1,485円、90万円なら8,910円です。手数料は国の収入にはなりません。

スマホ払いやカード払いで領収証書はもらえますか?

もらえません。領収証書が必要な時は、金融機関か税務署の窓口で納付してください。

まとめ

この記事の要点
  • 相続税の納付方法は、1人あたりの税額で選ぶのが近道
  • 30万円以下ならスマホアプリやコンビニも使える
  • クレジットカードは1回1,000万円未満までで、決済手数料がかかる
  • 窓口払いは上限がなく、納付書は金融機関か税務署で手に入る
  • 遺産分割前でも、預貯金の仮払い制度で1金融機関150万円まで引き出せる
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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