親の口座から単元未満株が見つかった時の相続手続きと売り方

親の口座から単元未満株が見つかった時の相続手続きと売り方を解説する記事のアイキャッチ

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親の取引残高報告書を見たら、ある会社の株が数十株だけ残っていた。『こんな中途半端な株、どうやって相続するの?』と困っている方も多いはずです。

結論から言うと、単元未満株も、ふつうの株と同じ相続財産です。手続きは相続人の口座へ移すのが基本で、売りたい時は会社に買い取ってもらう道があります。この記事では、株がどこに置かれているかで変わる手続きを見ていきます。

目次

単元未満株はどう相続して、どう売る?

このケースの結論

単元未満株は、相続人の証券口座か特別口座へ移して相続します。市場で売りにくい時は、会社に買い取りを求める「買取請求」でお金にできます。相続税の評価は、ふつうの上場株と同じ決め方です。

単元未満株は、1単元(多くの会社は100株)に満たない株のことです。昔の言葉で端株と呼ばれることもあります。

会社法では、単元未満株を持つ株主は、会社に買い取りを請求できると決まっています。会社によっては、1単元になるまで買い増す請求ができる場合もあります。

まずは、株がどこにあるかで手続きを比べてみましょう。

ケース手続きの窓口売り方理由・注意
親の証券口座に入っている親が口座を持つ証券会社相続人の口座へ移してから売るか買取請求同じ証券会社に相続人の口座を作ると早い
信託銀行などの特別口座に入っている株主名簿管理人(信託銀行など)特別口座から直接買取請求できることが多い市場で売るには証券口座へ移す必要がある
どこにあるか分からない会社の株主名簿管理人に問い合わせ置き場所が分かってから決める配当金の通知や株主総会の案内が手がかり
単元未満株の置き場所ごとに、移す・買取請求するの分かれ道を示したケース別の分岐表

証券口座にある時と特別口座にある時で何が違う?

ここが大事なところです。親の証券口座にあれば、その証券会社に相続の手続きを頼めば済みます。

一方、特別口座は信託銀行などが管理している口座です。株券が電子化された時に、手元の株券を証券会社へ預けていなかった人の株が入っています。

『親は証券会社と取引していなかったのに、なぜ株が?』と思いますよね。昔に買った株や、勤めていた会社の持株会の株が、特別口座に残っていることがあるんです。

手がかりになるのは、会社から届く配当金の通知や株主総会の案内です。封筒に書かれた信託銀行の名前が、そのまま手続きの窓口になることが多いですよ。

特別口座の手続きは、信託銀行の特別口座にある株を相続する時の手続きで詳しく見ています。

売るなら「買取請求」と「移してから売る」のどちら?

単元未満株は、市場でそのまま売れない証券会社もあります。そこで使われるのが、会社への買取請求です。

ケース向いている方法理由・注意
数十株だけで、すぐ現金で分けたい買取請求手続きが少なく、少額でも現金にしやすい
同じ会社の株を相続人がすでに持っている相続人の口座へ移す合わせて1単元以上になれば市場で売れる
配当や株主優待を受け続けたい1単元まで買い増す請求(会社が認めている場合)定款で買増しを決めている会社だけ
相続人が複数で、株のまま分けにくい代表の相続人が受け取って買取請求し、現金で分ける遺産分割協議書に分け方を書いておく

例えば、きょうだいでこんな話になることもあります。

「30株を3人で10株ずつ分けるの?」
「それより1人が受け取って買い取ってもらって、お金を3等分した方が早いよ」

買取請求をしてから代金が振り込まれるまでには、少し時間がかかります。相続税の納付に充てたい時は、申告期限から逆算して早めに動いておきましょう。

買取の価格や手数料は会社や証券会社で違います。請求する前に、株主名簿管理人か証券会社に確認してみてください。

単元未満株にも相続税はかかる?

株の数が少なくても、相続財産に入ります。上場株の評価は、単元未満株でも同じです。

評価で確認しておくこと
  • 亡くなった日の終値
  • 亡くなった月の終値の平均
  • 前月の終値の平均
  • 前々月の終値の平均
  • この4つのうち最も低い価格に株数をかける

単元未満株だけなら金額は小さいことが多いですよね。ただ、ほかの財産と合計して基礎控除を超えるかで、申告が要るかが決まります。基礎控除の額は相続人の人数別の基礎控除早見表で確認できます。

株が何社分も見つかった、特別口座と証券口座に分かれている、ほかに不動産もある、というケースは評価と手続きが増えます。こうしたケースは税理士に頼むと楽です。

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よくある質問

単元未満株だけでも相続の手続きは要りますか?

要ります。株数が少なくても相続財産なので、相続人の口座へ移すか、買取請求で現金にする手続きをします。

特別口座にある単元未満株は、証券口座へ移さないと売れませんか?

市場で売るなら証券口座へ移す必要があります。会社への買取請求なら、特別口座から直接できることが多いです。窓口は株主名簿管理人です。

単元未満株の相続税評価はふつうの株と違いますか?

違いません。亡くなった日の終値と、その月・前月・前々月の終値の平均のうち、最も低い価格で評価します。

まとめ

この記事の要点
  • 単元未満株(端株)も相続財産で、相続人の口座へ移すのが基本
  • 市場で売りにくい時は、会社への買取請求で現金にできる
  • 特別口座にある株は、株主名簿管理人が手続きの窓口
  • 相続税の評価は、ふつうの上場株と同じ4つの価格のうち最も低いもの
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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