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親の家を相続することになって、『登記って自分でできるの?司法書士に頼むもの?』と迷っていませんか。2024年から相続登記が義務になったこともあり、気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、不動産の数と、相続人を確定させる戸籍の複雑さで決まります。どんなケースなら司法書士に頼むと楽なのか、状況ごとに見ていきます。
司法書士に頼むかどうか、何で決まる?
父が亡くなり、実家の土地と建物を一人っ子が相続するケースなら、相続人が1人で戸籍も単純なので、自分で相続登記をする人もいます。一方、土地が何か所にもある、前妻の子がいる、兄弟姉妹が相続人になるといったケースは、書類集めと登記の手間が一気に増えるので、司法書士に頼む価値が高いです。
司法書士は、相続登記の代理をする専門家です。法務局に出す登記申請書の作成から、必要な戸籍の確認、申請までを任せられます。
『登記なんて書類を出すだけでしょ?』と思うかもしれません。ただ、相続人が誰なのかを戸籍で証明し、不動産ごとに正しく書く作業は、ケースによってかなり重くなるんです。
判断の目安になるのは、次の2つです。
- 不動産がいくつあるか、どこにあるか
- 相続人を確定させる戸籍が、何通・何か所に分かれているか
不動産の数と場所で見る、頼むかどうかの目安
まず、不動産の状況で比べてみます。登録免許税は、固定資産税評価額の0.4%です。例えば評価額が1,500万円の実家なら、登録免許税は6万円になります。
| ケース | 判定 | 理由・注意 |
|---|---|---|
| 実家の土地と建物だけ・相続人は子1人 | 自分でも検討できる | 申請書は1件で済み、戸籍も比較的少ない |
| 実家と、別の市町村にある田畑や山林 | 頼む価値が高い | 管轄の法務局が分かれることがあり、物件の漏れも起きやすい |
| 自宅のほかにアパートや駐車場 | 頼む価値が高い | 物件が多く、相続税の申告とも同時に進めることになる |
| 遠方の実家で、平日に法務局へ行けない | 頼む価値が高い | 書類の不備で何度もやり取りが発生しやすい |
| 共有名義の土地の持分だけを相続 | 頼む価値が高い | 持分の書き方や、他の共有者との関係の確認がいる |

特に注意したいのが、亡くなった人が地方に土地を持っていたケースです。固定資産税の通知書に載っていない土地が見つかることもあります。
例えば、こんなやり取りがよくあります。
「おじいちゃんの名義のままの山があるって聞いたけど」
「どこにあるのか、誰も正確に知らないんだよね」
こうした土地も、相続登記の義務の対象です。相続で不動産を取得したと知った日から3年以内に登記し、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象になります。
戸籍が複雑になるのはどんなケース?
相続登記では、亡くなった人の出生から死亡までの戸籍と、相続人全員の戸籍がいります。この戸籍集めが、ケースによって大きく変わります。
| ケース | 戸籍集めの重さ | 理由・注意 |
|---|---|---|
| 配偶者と子だけ・本籍の移動が少ない | 軽め | 広域交付で窓口1か所でまとめて請求できることがある |
| 前妻(前夫)の子がいる | 重い | 前妻の子も相続人。連絡を取り、遺産分割協議に加わってもらう必要がある |
| 子がいない夫婦で、兄弟姉妹が相続人 | 重い | 両親の出生からの戸籍もいる。亡くなった兄弟姉妹がいれば甥姪まで確認する |
| 相続人の中に亡くなった人がいる | 重い | 代襲相続や、続けて起きた相続の分まで戸籍を追う |
2024年3月からは戸籍の広域交付が始まり、本籍地以外の市区町村の窓口でも、本人・配偶者・父母・子などの戸籍をまとめて請求できるようになりました。ただ、郵送や代理人による請求はできません。
兄弟姉妹が相続人になるケースは、さかのぼる戸籍が増えるので、平日に役所を回れない方には負担が大きいですよね。ここは司法書士に任せると楽になるところです。
戸籍がそろったら、法務局で法定相続情報一覧図の写しを無料で出してもらえます。相続登記だけでなく、銀行の手続きや相続税の申告でも戸籍の束の代わりに使えます。
自分で相続登記をする時の流れ
『費用を抑えたいから、まずは自分でやってみたい』という方もいますよね。不動産が1か所で相続人が少ないなら、次の流れで進められます。
- 固定資産税の通知書で、亡くなった人名義の不動産を確認する
- 亡くなった人の出生から死亡までの戸籍と、相続人全員の戸籍を集める
- 遺産分割協議書を作り、相続人全員が署名・押印する
- 法務局の書式に沿って登記申請書を作る
- 登録免許税(固定資産税評価額の0.4%)を納めて、管轄の法務局へ申請する
途中で手が止まりやすいのが、戸籍集めと申請書の書き方です。法務局の窓口で相談できることもあるので、予約できるか確かめてみてください。
期限の3年以内に遺産分割がまとまらない時は、相続人申告登記という簡易な方法もあります。自分が相続人であることを申し出て、登記の義務を果たせる制度です。
司法書士に頼むなら、何を用意しておく?
司法書士に頼む場合も、手元の資料を先にそろえておくと話が早く進みます。最初の相談の時に、次のものを持って行くと安心です。
- 固定資産税の通知書(毎年届く課税明細書)
- 権利証(登記識別情報)が見つかれば、その書類
- 亡くなった人と相続人の関係が分かるメモ(前妻の子や亡くなった兄弟姉妹の有無も)
- 遺言書があれば、その写し
- 遺産分割の話し合いがどこまで進んでいるか
『家族の事情まで話すのは気が引ける…』と感じる方もいますよね。ただ、相続人の範囲が分からないと、必要な戸籍の量も見積もれません。分かる範囲で正直に伝えておくのが、結局は近道になります。
自筆の遺言書が見つかった場合は、家庭裁判所の検認を済ませてから登記に使います。法務局で保管されていた遺言書なら、検認はいりません。
司法書士と税理士、両方いるのはどんな時?
ここが大事なところです。司法書士が扱うのは登記で、相続税の申告は税理士の独占業務です。不動産が多い家は、相続税もかかる可能性が高くなります。
例えば、実家のほかにアパートと駐車場がある家なら、土地の評価や小規模宅地等の特例の判断が相続税に響きます。登記と申告を別々に進めると、書類集めが二度手間になることも。
行政書士も戸籍の収集や遺産分割協議書の作成を扱いますが、登記の代理は司法書士の仕事です。依頼先の分け方は税金・登記・争い・書類のケースで決める依頼先で詳しく紹介しています。
不動産が複数ある、遺産が基礎控除を超えそう、申告期限の10か月が迫っているといったケースは、相続税に詳しい税理士にも早めに相談しておくと、登記と申告をまとめて段取りしやすくなります。
税理士ドットコム
わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道
相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。
紹介料無料税理士ドットコムで相続に強い税理士を紹介してもらう(税理士ドットコムの紹介ページに移動します・24時間365日受付)
司法書士に払う費用の総額は、土地1筆・複数・遠方のケース別見積もりで確かめられます。
よくある質問
相続登記は行政書士や弁護士にも頼めますか?
行政書士は戸籍の収集や遺産分割協議書の作成を扱いますが、登記の代理は司法書士の仕事です。もめごとの交渉が必要なら弁護士、登記の手続きは司法書士と分けて考えておきましょう。
司法書士に頼むと、どのくらいの日数がかかりますか?
戸籍集めの量や、遺産分割協議がまとまるまでの時間で大きく変わります。依頼の時に、書類がそろってから申請までの見通しを聞いてみてください。
無料相談をしている司法書士事務所もありますか?
初回の相談を無料にしている事務所や、オンラインで相談できる事務所もあります。相談料がかかるかは予約の時に確認しておきましょう。
まとめ
- 実家1か所を相続人1人が継ぐなら、自分で相続登記をする人もいる
- 不動産が複数・遠方・共有持分なら、司法書士に頼む価値が高い
- 前妻の子がいる、兄弟姉妹が相続人になるケースは戸籍集めが重くなる
- 相続登記は不動産の取得を知った日から3年以内。相続税の申告は税理士に分けて頼む




