宝くじの当選金に相続税はかかる?親子で分けた・遺したケース別に贈与税も確認

宝くじの当選金に相続税や贈与税がかかるかを家族に分けた・遺したケース別に確認する記事のアイキャッチ

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宝くじが当たったら、家族にも分けてあげたい。でも『税金で大きく取られるのでは』と心配になりますよね。

結論から言うと、宝くじの当選金そのものに所得税はかかりません。ただ、家族に分ければ贈与税、使わずに遺せば相続税の対象になります。この記事では、渡した金額や渡し方のケースごとに、税金がいくらになるかを計算します。

目次

宝くじの当選金は、どんな時に税金がかかる?

このケースではこうなる

例えば、1億円が当たった親が、18歳以上の子に1,000万円を渡すケースです。当選金を受け取った親に所得税はかかりませんが、子には贈与税177万円がかかります。1億円をまるごと子に渡すと、贈与税は4,799万5,000円です。一方、親が当選金を使わずに亡くなれば、当選金は相続財産になり、ほかの財産と合わせて相続税を計算します。

宝くじの当選金は、当せん金付証票法で所得税を課さないと決められています。条文はe-Gov法令検索の当せん金付証票法で確認できます。

ただ、非課税なのは「当たった本人が受け取る時」の話なんです。

ケースかかる税金理由・注意
当たった本人が受け取り、手元に置いているかからない当選金に所得税は課されない
家族に分けた贈与税受け取った人ごとに年110万円を超えると対象
使わずに遺して亡くなった相続税預金などと同じ相続財産になる

『当たった時に税金がかからないなら、分けても大丈夫』と思いがちですよね。実は、ここで多くの人がつまずきます。

子や兄弟に分けた時、贈与税はいくら?

贈与税は、受け取った人ごとに1年間の合計から基礎控除110万円を引いて計算します。

税率は、誰からもらったかで2種類あります。父母や祖父母から18歳以上の子・孫への贈与は「特例税率」、それ以外は「一般税率」です。

渡した金額18歳以上の子に渡した(特例税率)兄弟や子の配偶者に渡した(一般税率)
110万円0円0円
300万円19万円19万円
500万円48万5,000円53万円
1,000万円177万円231万円
3,000万円1,035万5,000円1,195万円
1億円4,799万5,000円5,039万5,000円
当選金から子と兄弟に渡した金額ごとに、基礎控除110万円を引いた後の贈与税が特例税率と一般税率でどう分かれるかを並べた計算シートの図

例えば、子に1,000万円を渡すと、1,000万円から110万円を引いた890万円に30%をかけ、90万円を引いて177万円です。

兄弟に同じ1,000万円を渡すと一般税率になり、890万円に40%をかけ、125万円を引いて231万円になります。

1億円の贈与税はいくら?

1億円を子にまるごと渡すと、110万円を引いた9,890万円に55%をかけ、640万円を引いて4,799万5,000円です。

渡した1億円の半分近くが税金になってしまう計算ですね。高額になるほど税率が上がるので、一度に大きく渡すと負担が重くなります。

贈与税の申告はいつ?

贈与を受けた年の翌年2月1日から3月15日までに、受け取った人が申告して納めます。

「家族に分けただけだから、申告はいらないと思っていた」という声は少なくありません。110万円を超えて受け取ったら、申告が必要です。

当選金を遺して亡くなったら、相続税はいくら?

当選金を使い切らずに亡くなると、残った分は預金などと同じ相続財産になります。

ここでは、当選金1億円が手つかずで残り、ほかの財産が2,000万円、合わせて1億2,000万円のケースで比べます。

ケース法定相続人基礎控除相続税の総額納付税額の合計
妻と子2人が相続3人4,800万円960万円480万円
子2人が相続(配偶者なし)2人4,200万円1,160万円1,160万円

妻と子2人のケースでは、妻は配偶者の税額軽減で0円、子は1人240万円です。ただし、配偶者の税額軽減を使うには、税額が0円でも相続税の申告が必要です。

配偶者がいないケースでは、子1人580万円になります。

相続人の人数で基礎控除がどう変わるかは相続人の人数別の基礎控除早見表で確かめてみてください。

生前に子へ渡した分も、加算されることがある

『生きているうちに渡しておけば、相続税はかからない』と思いますよね。

ただ、2024年1月1日以降の贈与から、相続開始前7年以内に相続人へ渡した分は相続財産に加算されます。加算された分の贈与税は相続税から差し引けますが、渡してすぐ亡くなると相続税を減らす効果は小さくなります。

孫など相続人でない人への贈与は、原則この加算の対象外です。

お小遣い・お年玉・結婚祝いにも贈与税はかかる?

当選金から家族にお小遣いやお祝いを渡すこともありますよね。

社会通念上ふさわしい範囲の祝い金・お年玉・見舞いなどは、贈与税がかかりません。扶養している家族の生活費や教育費を、必要な時にそのつど直接払う分も同じです。詳しくは国税庁 No.4405 贈与税がかからない場合で確認できます。

ケース贈与税理由・注意
子の学費を学校にそのつど払ったかからない必要な都度、直接充てる教育費は非課税
学費名目でまとめて渡し、預金に回したかかることがある生活費・教育費として使わず貯めた分は対象
孫へのお年玉や入学祝いかからない社会通念上ふさわしい範囲なら非課税
結婚祝いとして高額の現金を渡したかかることがあるふさわしい範囲を超えると、年110万円を超えた分が対象

「お祝いのつもりで500万円渡した」となると、名目がお祝いでも贈与税の対象になることも。金額の大きいお祝いは、渡す前に確かめておきましょう。

当選金を家族に分ける前のチェック
  • 誰に、いくら渡すかを決め、贈与税を計算した
  • 受け取る人が18歳以上の子・孫か(特例税率になるか)確認した
  • 年110万円を超える人は、翌年2月1日〜3月15日に申告すると伝えた
  • 振込で渡し、受け取った人の口座で管理してもらう
  • 一度に渡すか、何年かに分けて渡すかを比べた

分けて渡す方法や、相続時精算課税を使う方法は子・孫・配偶者に渡す生前贈与のやり方や相続時精算課税を使うと得する家の判断で見ています。

高額の当選金を家族で分けたい、何年かに分けて渡すか迷っている。そんなケースは、贈与税と将来の相続税をまとめて試算してくれる税理士に相談すると判断しやすくなります。

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よくある質問

宝くじの当選金を受け取った時に、税金はかかりますか?

当選金には所得税がかからないと当せん金付証票法で決められています。ただし、家族に分けると贈与税、遺して亡くなると相続税の対象になります。

贈与税はいくらからかかりますか?

受け取った人ごとに、1年間にもらった合計が110万円を超えるとかかります。110万円以下なら贈与税はかからず、申告も要りません。

1億円を子に渡すと、贈与税はいくらですか?

18歳以上の子に父母から渡す場合は特例税率で、4,799万5,000円です。兄弟など一般税率の相手に渡すと5,039万5,000円になります。

まとめ

この記事の要点
  • 宝くじの当選金に所得税はかからないが、分ければ贈与税、遺せば相続税の対象
  • 18歳以上の子に1,000万円を渡すと贈与税は177万円、兄弟なら231万円
  • 1億円を子にまるごと渡すと贈与税は4,799万5,000円
  • 当選金1億円とほかの財産2,000万円を遺すと、妻と子2人なら納付税額の合計は480万円
  • 社会通念上ふさわしいお祝い・お年玉や、その都度払う学費は贈与税がかからない
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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