相続関係説明図を手書きやパソコンで作る時の書き方と家族別の記載例

相続関係説明図を手書きやパソコンで作る時の書き方と家族別の記載例を解説する記事のアイキャッチ

当サイトは国税庁・法務省・裁判所などの公開情報をもとに編集部が執筆しています。記事内のサービス紹介には広告を含みます。

相続登記の準備で、相続関係説明図を作ることになった。でも『決まった用紙がないなら、何をどう書けばいいの?』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、手書きでもパソコンでも作れます。大事なのは、戸籍どおりに「誰が亡くなり、誰が相続人か」が線でつながって見えることです。この記事では、家族の形ごとの記載例を見ていきます。

目次

妻と子2人のケースなら、どう書けばいい?

このケースの結論

夫が亡くなり、妻と子2人が相続するケースなら、用紙の中央に夫(被相続人)を書き、妻と二重線でつなぎ、その下に子2人を1本の線から枝分かれさせて書きます。手書きでもエクセルでも、書く項目は同じです。

相続関係説明図は、法務局で相続登記を申請する時に、戸籍の原本を返してもらうために付ける図です。様式は決まっていないので、A4の用紙に自分で書いて大丈夫なんです。

被相続人の欄には、次の項目を書きます。

  • 氏名
  • 最後の住所
  • 本籍
  • 生年月日と死亡日

相続人の欄には、氏名・続柄・住所・生年月日を書きます。不動産を取得する人には「(相続)」、取得しない人には「(分割)」と添えておくと、誰が取得するかがひと目で分かります。

住所や本籍は、戸籍や住民票のとおりに書くのが基本です。「〇丁目〇番地」と「〇-〇」の書き方が混ざると読みにくくなるので、どちらかにそろえておきましょう。

亡くなった人と同じ戸籍に入っていない相続人も、戸籍を見て漏れなく書き出します。前の配偶者との子も相続人になるので、図から外さないようにしておきましょう。

例えば妻と長男・長女のケースで、自宅を長男が取得するなら、こんな配置になります。

  • 上の段: 被相続人 〇〇〇〇(夫)と、妻 〇〇〇〇(分割)を横に並べて二重線でつなぐ
  • 二重線の真ん中から下へ1本線を引く
  • 下の段: 線を左右に分け、長男 〇〇〇〇(相続)と長女 〇〇〇〇(分割)を書く

夫婦は二重線、親子は一本線でつなぐのが一般的です。

家族の形によって相続関係説明図の線のつなぎ方と書く人が変わることを示したケース図

子がいないケースや、放棄した人がいるケースは?

家族の形が変わると、図に出てくる人も変わります。ここが迷いやすいところですよね。

ケース図に書く人理由・注意
妻と子2人夫・妻・子2人子は1本の線から枝分かれさせる
子がなく、両親もすでに亡くなっている夫・妻・夫の両親・兄弟姉妹兄弟姉妹は両親から枝分かれさせ、両親には死亡日も書く
子のうち1人が先に亡くなっている夫・妻・子・その子(孫)先に亡くなった子の下に孫を書き、代襲相続人と添える
子のうち1人が相続放棄した夫・妻・子2人放棄した子も図に書き、「相続放棄」と添える

子がいないケースでは、相続人が兄弟姉妹になるので、亡くなった両親を通して線をつなぎます。『両親は相続人じゃないのに、書かないといけないの?』と思いますよね。実は、兄弟姉妹とのつながりを見せるために両親も書いておく方が分かりやすいんです。

放棄した人を図から消してしまう間違いも多いです。放棄した人も書いたうえで「相続放棄」と添え、家庭裁判所の受理通知書などを一緒に出します。

「妹は放棄したから、図に書かなくていいよね?」
「戸籍には出てくる人だから、書いて相続放棄と添えておこう」

手書きとエクセル、どちらで作ればいい?

どちらでも受け付けてもらえます。家族が少ないなら手書き、相続人が多く線が複雑になるならエクセルやワープロで作る方が直しやすいです。

手書きで作る流れ
  1. 被相続人の出生から死亡までの戸籍を集める
  2. 戸籍から相続人を書き出し、続柄と生年月日を確かめる
  3. 鉛筆で下書きし、線のつなぎ方を確かめる
  4. ボールペンで清書し、作成日と作成者の氏名を書く

手書きのコツは、被相続人を用紙の中央か上の方に置くことです。そこから下に子、横に配偶者を書くと、線が交差せずに済みます。

エクセルで作る時は、セルの罫線か図形の線でつなぎます。ただ、線がずれて親子関係が分かりにくくなることも。印刷したら、戸籍と見比べて線のつながりを確かめておきましょう。

銀行や相続税の申告でも戸籍の束を出すなら、相続関係説明図の代わりに法務局の認証が付く法定相続情報一覧図を取る方法もあります。申出の書き方は法定相続情報一覧図の申出書の書き方で紹介しています。

相続人が兄弟姉妹まで広がる、代襲相続がある、不動産が複数ある。こんなケースは戸籍の読み取りだけでも時間がかかるので、専門家に頼むと楽です。

税理士ドットコム

わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

紹介料無料税理士ドットコムで相続に強い税理士を紹介してもらう

(税理士ドットコムの紹介ページに移動します・24時間365日受付)

よくある質問

相続関係説明図は手書きでも受け付けてもらえますか?

受け付けてもらえます。様式は決まっていないので、戸籍どおりの内容が読み取れる形で書けば大丈夫です。

相続関係説明図に印鑑は要りますか?

押印は求められていません。作成日と作成者の氏名を書いておくのが一般的です。

相続関係説明図と法定相続情報一覧図は何が違いますか?

相続関係説明図は自分で作って登記の時に使う図で、法務局の認証は付きません。法定相続情報一覧図は法務局が内容を確かめて写しを無料で交付するもので、銀行や相続税の申告でも戸籍の束の代わりに使えます。

まとめ

この記事の要点
  • 相続関係説明図は様式自由で、手書きでもエクセルでも作れる
  • 被相続人の氏名・最後の住所・本籍・生年月日・死亡日を書く
  • 夫婦は二重線、親子は一本線でつなぐのが一般的
  • 子がいないケースは両親を通して兄弟姉妹へ線をつなぐ
  • 相続放棄した人も図に書き、「相続放棄」と添える

どんな時に一覧図を取るかは、法定相続情報一覧図を取るケースで比べています。

相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次