相続放棄する予定でも形見分けで受け取っていい物の範囲

相続放棄する予定の人が形見分けで受け取っていい物の範囲を解説する記事のアイキャッチ

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親の借金が分かって、相続放棄をするつもりでいる。それでも『形見に何か1つくらい持っていたい』と思うのは自然なことですよね。

結論から言うと、財産としての価値がほとんどない思い出の品なら、放棄する予定でも受け取って問題になりにくいです。反対に、お金に換えられる物を持ち帰ると、相続を認めた(単純承認)とみなされて放棄できなくなることがあります。

この記事では、形見分けで受け取っていい物とやめておきたい物の線引きが分かります。

目次

放棄する予定でも、形見分けで受け取っていい物は?

このケースの結論

相続放棄する予定の子が、親の写真・手紙・使い込んだ普段着など売っても値段がつきにくい物を受け取るのは、問題になりにくいです。腕時計・貴金属・ブランド品・着物・骨董品・車など価値のある物は、放棄の手続きが終わるまで持ち帰らないでおきましょう。

線引きの目安は「その物にお金としての価値があるかどうか」です。思い入れの強さではありません。

形見分けは、もともと相続する人が遺産を引き継いだ後に、思い出の品を親族で分ける習慣です。放棄する人が先に価値のある物を持ち帰ると、財産を処分したように見えてしまうんです。

形見の例受け取っていいか理由・注意
写真・手紙・日記受け取りやすい財産的な価値がほとんどない
使い込んだ普段着・日用品受け取りやすい量が多い時や高級品が混じる時は注意
腕時計・貴金属・ブランドバッグやめておく売れば値段がつく。持ち帰ると処分とみなされることがある
着物・毛皮・骨董品・美術品やめておく価値が分かりにくく、高く評価されることもある
車・バイクやめておく名義変更や売却は処分にあたりやすい
家の中の現金手を付けない亡くなった人の財産そのもの

『安い時計だと思うけど、どうなんだろう』と迷う物もありますよね。自分で値段を判断できない物は、価値がある側に入れておく方が安心です。

写真や普段着は受け取りやすく、腕時計・着物・車・現金は放棄が終わるまで持ち帰らない方がいいことを分けた一覧表

兄弟が相続する場合と、全員が放棄する場合で何が違う?

形見分けの進め方は、家族の中に相続する人がいるかどうかでも変わります。

ケース形見を受け取る方法理由・注意
自分は放棄・兄が相続する兄が相続した後に、兄から譲ってもらう放棄した後なら兄の物を受け取る形になる
子全員が放棄する予定写真など価値のない物だけ受け取る価値のある物は次の順位の人や相続財産清算人のもとへ
放棄するか決めかねている何も持ち出さない3か月の熟慮期間中は手を付けないのが安全

兄が相続するケースなら、こんな話し合いができます。

「放棄の手続きが終わったら、父さんの腕時計を譲ってもらえないかな」
「いいよ。遺産を分けた後に渡すね」

全員が放棄するケースでは、価値のある遺品も借金の返済に充てられる財産になります。放棄した後でも、財産を隠したり勝手に使ったりすると放棄が認められなくなることがあるので注意が要ります。

誰が次に相続人になるかは、家族構成から相続人と取り分を確かめる方法で順位を見ておきましょう。

持ち帰る前に気をつけたいこと

相続放棄は、亡くなったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所へ申述します。この期間に遺品の片付けを急ぎたくなりますが、ここが大事なところです。

形見分けの前に確認すること
  • 放棄するかどうか、家族の中で方針を決めたか
  • 持ち帰る物に値段がつきそうかどうか
  • 遺品の中に現金・通帳・貴金属が混じっていないか
  • 持ち帰った物と日付をメモしておいたか

『実家を早く片付けないと』と焦る気持ちも分かります。ただ、放棄した後も、今管理している財産は次の人に引き渡すまで保存しておく義務があります。捨てる・売るは慎重にしておきましょう。

片付け中にお金が出てきた時の扱いは、遺品整理で現金や通帳が出てきた時の扱いで詳しく見ています。親の家に住んでいる場合は、相続放棄した後も家に住み続けられるかも合わせて確認してみてください。

遺品に高価な物が多い、借金とプラスの財産のどちらが多いか分からない、というケースは、放棄するかどうかの段階から専門家に相談すると判断しやすくなります。相続する場合は相続税の申告が要るかどうかも関わってきます。

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よくある質問

形見分けで受け取った物を、放棄の後に返せば大丈夫ですか?

一度持ち帰って処分とみなされると、返しても放棄が認められないことがあります。価値のありそうな物は、初めから持ち帰らないでおきましょう。

遺品の中から自分が昔贈った物を持ち帰ってもいいですか?

贈った時点で親の物になっているので、ほかの遺品と同じように価値で考えます。値段がつく物なら、放棄の手続きが終わるまで待つ方が安心です。

親の衣類を処分するのも単純承認になりますか?

値段がつかない古い衣類を片付けるだけなら、問題になりにくいと考えられています。ただ量が多い時や高級品が混じる時は、処分の前に専門家に聞いてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 形見分けの線引きは、思い入れでなくお金としての価値で考える
  • 写真・手紙・使い込んだ普段着は受け取りやすい
  • 腕時計・貴金属・着物・車・現金は放棄の手続きが終わるまで持ち帰らない
  • 兄弟が相続するなら、相続した後に譲ってもらう方法がある
  • 放棄した後も財産を隠したり使ったりすると放棄が認められないことがある
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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