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遺産の分け方で兄弟ともめている。遺言の中身に納得がいかない。『弁護士に頼むしかないのかな、でもどこに頼めば…』と悩んでいる方も多いはずです。
結論から言うと、相続に強い弁護士は「何で争っているか」で探し方が変わります。この記事では、遺留分・調停・使い込みの3つの争点ごとに、弁護士を選ぶ時の確認ポイントを見ていきます。
相続に強い弁護士、うちのもめ方だとどう探す?
遺言で取り分が少なかったなら、遺留分侵害額請求の経験がある弁護士を、期限の1年を意識して早めに探しましょう。話し合いがまとまらないなら遺産分割調停の経験を、親の預金が引き出されていたなら、通帳や取引履歴から事実をまとめてくれるかを確かめるのがポイントです。
弁護士は相続だけを扱っているわけではありません。離婚や交通事故、企業の案件が中心の事務所もあります。
相続トラブルに強い弁護士かどうかは、看板の「相続専門」という言葉だけでは分からないんです。自分と同じ争点の事件をどのくらい扱ってきたかを、相談の場で聞くのが近道です。
『有名な事務所やランキング上位なら安心?』と思う方もいますよね。知名度は参考になりますが、わが家の争点に慣れているかどうかは別の話です。
そもそも弁護士が必要な場面なのか迷っている方は、悩み別の相続の相談先から確認してみてください。
争点ごとに、弁護士の何を確認すればいい?
同じ「相続でもめている」でも、争点によって必要な知識や手続きが違います。まずはわが家がどのケースかを見てみましょう。
| ケース(争点) | 結論 | 理由・注意 |
|---|---|---|
| 遺言で兄弟に多く渡り、自分の取り分が少ない | 遺留分侵害額請求の経験を確認 | 知った時から1年で権利が消えるので急ぐ |
| 兄弟の話し合いが平行線のまま | 遺産分割調停・審判の経験を確認 | 家庭裁判所の手続きに慣れているか |
| 同居の兄弟が親の預金を引き出していた | 取引履歴の調べ方と証拠の整理を確認 | 何に使ったかの説明を求める段取りが要る |
| 介護をした分を考慮してほしい | 寄与分の主張の経験を確認 | 相続開始から10年を過ぎると主張できなくなる |

遺留分を請求したい・請求された時
遺留分は、兄弟姉妹以外の相続人に認められた最低限の取り分です。例えば、父が「全財産を長男に」と遺言を残し、相続人が長男と次男の2人なら、次男には遺留分があります。
遺留分侵害額請求は、相続の開始と侵害を知った時から1年、相続開始から10年で消えてしまいます。2019年7月1日以降は、お金で払ってもらう形の請求です。
だからこそ、遺留分に強い弁護士かどうかは「期限の管理」と「財産の評価」の両方を見てくれるかで判断しましょう。不動産が多い遺産だと、評価額しだいで請求できる金額が変わるからです。
遺産分割調停になりそう・なった時
遺産分割協議は、相続人全員の合意が必要です。1人でも反対すれば成立しません。
まとまらなければ、家庭裁判所の調停、それでもだめなら審判へ進みます。遺産分割に強い弁護士かどうかは、調停の進み方を具体的に説明してくれるかで見えてきます。
「調停って、裁判みたいに勝ち負けを決めるの?」
「話し合いの場なんだって。まとまらなかった時に審判になるらしい」
こんな素朴な疑問にも、きちんと答えてくれる弁護士なら安心です。
調停は1回で終わることは少なく、何度か期日を重ねて進みます。平日の日中に家庭裁判所へ行く必要もあるので、代理で出てもらえるか、どこまで同席してもらえるかも聞いておきましょう。
親の預金の使い込みが疑われる時
同居していた兄弟が、親の生前に預金を引き出していたケースです。ここは特にもめやすく、感情的にもつらいところですよね。
この争点で大事なのは、まず事実を集めることです。金融機関の取引履歴や通帳の記録から、いつ、いくら引き出されたかを確認していきます。
使い込みの相談では、取引履歴の取り寄せ方や、相手に説明を求める順番まで具体的に話してくれる弁護士が頼りになります。
『親のために使ったと言われたら、それ以上は言えないのでは?』と不安になる方もいますよね。ただ、引き出した日と金額、当時の親の暮らしぶりを並べてみると、説明と合わない所が見えてくることもあります。
例えば、施設の費用は口座から引き落とされていたのに、同じ時期に現金が何度も引き出されていた。こうした記録の食い違いを一緒に読み解いてくれるかどうかも、弁護士を選ぶ時の目安になります。
もめていても、相続税の期限は待ってくれない?
実は、ここを見落とすケースが少なくありません。遺産分割でもめていても、相続税の申告・納付期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。
期限内に分割がまとまらない時は、法定相続分でいったん申告し、「申告期限後3年以内の分割見込書」を出しておきます。こうしておくと、分割が決まった後に配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例を受けられるんです。
| ケース | 結論 | 理由・注意 |
|---|---|---|
| 遺産が基礎控除以下でもめている | 弁護士への相談が中心 | 特例を使わず基礎控除以下なら相続税の申告は不要 |
| 遺産が基礎控除を超えていてもめている | 弁護士と税理士の両方が要る | 交渉は弁護士、相続税の申告は税理士の担当 |
| 自宅の土地に特例を使いたい | 分割見込書まで見据えて税理士に相談 | 後から特例を受けるための準備が要る |
『弁護士に頼めば、税金のこともやってくれるのでは?』と思うかもしれません。ただ、相続税の申告は税理士の仕事です。
遺産が基礎控除を超えそうで、土地がある、相続人が多い、期限まで半年を切っている。そんなケースなら、弁護士探しと並行して、相続税に慣れた税理士を早めに見つけておくと楽になります。
税理士ドットコム
わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道
相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。
紹介料無料税理士ドットコムで相続に強い税理士を紹介してもらう(税理士ドットコムの紹介ページに移動します・24時間365日受付)
税理士側の選び方は、相続に強い税理士の選び方でケース別にまとめています。
弁護士に相談する前に、何を用意すればいい?
初回の相談時間は限られています。準備しておくほど、具体的な見通しを聞きやすくなりますよ。
- 家族関係が分かるメモ(誰が相続人か)
- 遺言書がある場合はそのコピー
- 財産の一覧(預金・不動産・株式・借入金)
- 争点が分かる資料(通帳、取引履歴、相手とのやり取り)
- 亡くなった日と、遺言や侵害を知った日
- 聞きたいことを3つ程度に絞ったメモ
弁護士費用は事務所ごとに決め方が違います。着手金や報酬金がどう計算されるかを、最初の相談で聞いておきましょう。費用の目安は遺産額別の弁護士費用の試算で確認できます。
収入が一定以下なら、法テラスの法律相談を使える場合もあります。収入要件があるので、対象になるかを確かめてみてください。
よくある質問
相続に強い弁護士かどうかは、何で見分ければいいですか?
自分と同じ争点(遺留分・調停・使い込みなど)を扱った経験を、相談の場で具体的に聞くのが近道です。期限や手続きの進み方を分かりやすく説明してくれるかも判断材料になります。
遺留分の請求は、いつまでに弁護士に相談すればいいですか?
遺留分侵害額請求は、相続の開始と侵害を知った時から1年、相続開始から10年で消えてしまいます。遺言の内容を知ったら、できるだけ早めに相談しておきましょう。
弁護士に頼めば相続税の申告もしてもらえますか?
相続税の申告は税理士の担当です。遺産が基礎控除を超えるなら、弁護士とは別に税理士にも依頼するのが一般的な流れです。
まとめ
- 相続に強い弁護士は、遺留分・調停・使い込みなど争点で探し方が変わる
- 遺留分は知った時から1年で消えるので、早めの相談がポイント
- 使い込みの争点は、取引履歴など事実の整理から始まる
- もめていても相続税の期限は10か月。税理士との分担も考えておく




