当サイトは国税庁・法務省・裁判所などの公開情報をもとに編集部が執筆しています。記事内のサービス紹介には広告を含みます。
税理士事務所の料金表を見ても、項目が多くて結局いくらになるのか分からない。そんな経験をした方も多いはずです。
結論から言うと、料金表は「基本報酬」と「加算」に分けて読むと、わが家の総額が見えてきます。この記事では、どのケースでどの加算が付くかを見ていきます。
料金表の金額、うちの場合はそのまま払えば済む?
預金中心で土地が自宅1か所、相続人が少ないケースなら、基本報酬に近い金額で収まることが多いです。土地が何か所もある、相続人が多い、申告期限まで日がない、といったケースは加算が重なるので、料金表の最低額だけで判断しないでください。
税理士の報酬は自由化されていて、公的な基準はありません。目安としては、遺産総額の0.5〜1%程度と言われることが多いです。
ただ、同じ遺産額でも中身によって作業量が大きく変わります。だから料金表は、基本報酬の下にある加算の欄まで読むのが大事なんです。
料金表に並ぶ項目は何を意味している?
よく見かける項目を、付きやすいケースと並べてみます。
| 料金表の項目 | 付きやすいケース | 理由・注意 |
|---|---|---|
| 基本報酬 | どの申告でも | 遺産総額で段階的に決める事務所が多い |
| 土地評価の加算 | 土地が複数ある・形がいびつ | 土地ごとに路線価や倍率で評価する |
| 相続人の数の加算 | 相続人が多い | 書類や確認の手間が増える |
| 非上場株式の評価 | 家族経営の会社の株がある | 評価方式の判断と計算が要る |
| 期限が近い場合の加算 | 申告期限まで数か月しかない | 短期間で仕上げる必要がある |
| 書面添付制度への対応 | 申告内容の説明書面を付ける | 料金に含むか別料金かは事務所次第 |

『全部で何十項目もあって比べられない…』と感じたら、まずは土地と期限の2つだけ確認してみてください。総額の差が出やすいのはこの2つです。
例えば、四十九日や納骨が落ち着いてから相談に行くと、亡くなってから半年近くたっていることも。申告期限は亡くなった日の翌日から10か月以内なので、残りが数か月だと期限の加算が付く事務所があります。
もう1つ見ておきたいのが、家族名義の預金です。家族名義でも実質は亡くなった人の財産なら、名義預金として相続財産に入ります。通帳を何冊も確認する作業が増えると、その分を加算する料金表もあるんです。
遺産額が同じくらいでも、見積もりが変わるのはなぜ?
例えば、次の2つのケースを比べてみます。相続税額は、法定相続分どおりに分けた場合の数字です。
| ケース | 納付税額の合計 | 料金表で付きやすい項目 |
|---|---|---|
| 子2人・遺産5,000万円・預金中心 | 80万円 | 基本報酬が中心 |
| 妻と子2人・遺産1億円・自宅と貸地 | 315万円(妻は配偶者の税額軽減で0円) | 土地評価の加算・特例の検討 |
子2人のケースは、基礎控除が4,200万円で、課税遺産総額は800万円です。預金の残高証明をそろえれば、作業は比較的少なくて済みます。
妻と子2人のケースは、基礎控除が4,800万円で、課税遺産総額は5,200万円です。妻の税額は0円でも、配偶者の税額軽減を使うには申告が要ります。
土地があれば小規模宅地等の特例を使えるかの検討も入ります。特例は330㎡まで80%減額と効果が大きい分、要件の確認に手間がかかるんです。要件を満たすかは税理士に確認してみてください。
見積もりを比べる時、何を聞けばいい?
見積もりを2社以上から取る時は、金額だけでなく中身をそろえて比べましょう。
- 基本報酬に含まれる作業はどこまでか
- 土地は1か所ごとにいくら加算されるか
- 戸籍の収集や残高証明の取り寄せは別料金か
- 準確定申告や遺産分割協議書の作成は含まれるか
- 税務調査の立ち会いは別料金か
- 見積もり後に財産が見つかった時の追加料金の決まり
「見積もりより高くなることはありますか?」
「土地や財産が後から見つかった場合は、加算になります」
こんなやり取りを最初にしておくと、後で慌てずに済みます。相続登記は司法書士の仕事なので、登記費用が別にかかる点も見落とさないでおきましょう。
遺産額ごとの費用の目安は遺産額・土地の数で変わる見積もり例、そもそも頼むかどうかは自分で申告できるケースとの見分け方で詳しく見られます。
土地が何か所かある、相続人が多い、亡くなってから半年以上たって申告期限の10か月が迫っている。こんなケースは、早めに複数の税理士から見積もりを取っておくと、加算の少ない進め方を選べます。
税理士ドットコム
わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道
相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。
紹介料無料税理士ドットコムで相続に強い税理士を紹介してもらう(税理士ドットコムの紹介ページに移動します・24時間365日受付)
よくある質問
料金表に「遺産総額」とある時、借金は差し引いて考えますか?
事務所によって、債務を引く前の総額で決めるところと引いた後で決めるところがあります。どちらの金額が基準か、見積もりの段階で確かめてみてください。
相続税がかからない場合でも料金はかかりますか?
基礎控除以下なら申告は不要です。ただ、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例で0円になる場合は申告が要るので、その分の報酬はかかります。
申告の費用は相続税の計算で差し引けますか?
税理士報酬は債務控除や葬式費用には入りません。誰が払うかは相続人同士で決めておくと、もめにくくなります。
まとめ
- 料金表は基本報酬と加算に分けて読む
- 土地の数と期限までの日数で総額が大きく変わりやすい
- 配偶者の税額軽減で0円でも申告が要り、その分の報酬はかかる
- 見積もりは作業範囲と追加料金の決まりをそろえて比べる
- 登記は司法書士の仕事なので費用は別にかかる




