当サイトは国税庁・法務省・裁判所などの公開情報をもとに編集部が執筆しています。記事内のサービス紹介には広告を含みます。
戸籍を集めたら、会ったこともない相続人がいることが分かった。でも住所も連絡先も分からない。そんな時、どうすればいいのか困ってしまいますよね。
結論から言うと、使うのは「戸籍の附票(こせきのふひょう)」です。戸籍と一緒に本籍地で管理されている書類で、その人の住所の移り変わりが書かれています。
この記事では、附票が役に立つケースと、取り寄せ方、取った後の連絡の仕方を見ていきます。
戸籍の附票とは?戸籍や住民票と何が違う?
戸籍の附票は、その戸籍に載っている人が、どこに住民登録をしてきたかを記録した書類です。戸籍には家族関係、住民票には今の住所が書かれていますが、附票は本籍地から住所をたどれるのが強みです。連絡の取れない相続人の今の住所を調べる時に使います。
戸籍は本籍地の市区町村、住民票は住んでいる市区町村にあります。住所が分からない人の住民票は、どこに請求すればいいかも分かりません。
『戸籍は取れたのに、住所が分からないなんて』と思いますよね。そこで附票なんです。戸籍で本籍地が分かれば、同じ市区町村で附票を取って、今の住所までたどれます。
| 書類 | 書いてあること | 請求先 |
|---|---|---|
| 戸籍謄本 | 家族関係、出生・結婚・死亡など | 本籍地の市区町村 |
| 住民票 | 今の住所と世帯 | 住所地の市区町村 |
| 戸籍の附票 | その戸籍にいた間の住所の移り変わり | 本籍地の市区町村 |
どんなケースで附票を使う?
附票が出てくるのは、主に「相続人の住所を調べる時」と「亡くなった人の住所をつなげる時」です。
| ケース | 附票は要る? | 使い方・注意 |
|---|---|---|
| 父が亡くなり、前妻との子(異母きょうだい)がいると分かった | 要る | 異母きょうだいの戸籍の附票で今の住所を調べ、手紙で連絡する |
| 子のいない叔父が亡くなり、疎遠な甥姪も相続人になった | 要る | 甥姪それぞれの附票で住所を調べる |
| 亡くなった母の登記簿の住所が、何度か引っ越す前の古いままだった | 要ることがある | 登記の住所と最後の住所が同じ人だと示すために、附票で住所のつながりを見せる |
| 相続人全員の連絡先が分かっている | 不要なことが多い | 手続き先から求められた時だけ取る |
例えば、こんな会話になることもあります。
「戸籍を取ったら、お父さんに前の結婚の子がいたんだって。連絡先なんて知らないよ」
「その人の本籍地で附票を取れば、今の住所が分かるみたいだよ」
前妻(前夫)の子も相続人です。遺産分割協議は相続人全員の合意が必要なので、連絡が取れないからと外して進めることはできません。

附票の取り方と、住所が分かった後の連絡の仕方
附票は、その人の本籍地の市区町村に請求します。法務省の案内で広域交付の対象として挙がっているのは戸籍・除籍の証明書なので、附票は本籍地の市区町村に請求すると考えておきましょう(法務省 戸籍証明書の広域交付について)。
自分や配偶者、親や子の附票なら、本人確認書類を出せば請求できます。異母きょうだいや甥姪のように、直系ではない人の附票を取る時は、相続の手続きに必要なことを示す戸籍などを添えて請求することになります。必要な書類や手数料は市区町村ごとに違うので、先に窓口へ確かめてみてください。
- 亡くなった人の戸籍をさかのぼり、相続人全員と、その人の本籍地を確かめる
- 本籍地の市区町村に、その相続人の戸籍の附票を請求する
- 附票の最後の住所あてに、相続が始まったことを伝える手紙を出す
- 返事がない時は、家庭裁判所の手続きを含めて専門家に相談する
最初の手紙は、責める書き方を避けて、亡くなった日、相続人であること、連絡先だけを短く伝えると受け取ってもらいやすくなります。
ここが大事なところです。連絡を待つ間も、相続税の申告期限(相続の開始を知った日の翌日から10か月)は進みます。話し合いがまとまらない時は、法定相続分でいったん申告して、分割見込書を出しておく方法もあります。
戸籍の読み方は改製原戸籍とは?読み方と必要になる理由、除籍との違いは除籍謄本と戸籍謄本の違いで確かめられます。
会ったことのない相続人がいる、相続人が多くて連絡に時間がかかる、土地があって相続税の申告も要りそう。こうしたケースは、期限の管理と申告をまとめて税理士に任せると、連絡のやりとりに集中できます。
税理士ドットコム
わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道
相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。
紹介料無料税理士ドットコムで相続に強い税理士を紹介してもらう(税理士ドットコムの紹介ページに移動します・24時間365日受付)
よくある質問
戸籍の附票とは何ですか?
その戸籍に載っている人の住所の移り変わりを記録した書類で、本籍地の市区町村で管理されています。相続では、連絡先の分からない相続人の今の住所を調べる時などに使います。
異母きょうだいの附票は取れますか?
相続の手続きに必要なことを示す戸籍などを添えて、その人の本籍地の市区町村に請求する形になります。必要書類は市区町村ごとに違うので、窓口で確かめてください。
附票で住所が分かっても返事がない時は?
相続人全員の合意がないと遺産分割はまとまらないので、家庭裁判所の手続きを使う道があります。どの手続きが合うかは、弁護士などの専門家に相談してみてください。
まとめ
- 戸籍の附票は、戸籍にいる人の住所の移り変わりが書かれた書類
- 本籍地の市区町村で取れるので、住所が分からない人の居場所をたどれる
- 異母きょうだいや甥姪など、連絡先の分からない相続人がいる時に使う
- 登記の住所が古い時に、亡くなった人の住所のつながりを示すのにも使う




