相続税の払い方の選び方と納付書の入手先、払い忘れを防ぐ段取り

相続税の払い方の選び方を納付額のケース別に紹介する記事のアイキャッチ

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相続税の申告書をなんとか仕上げたのに、『で、これはどこで払えばいいの?』と止まってしまう。実は、そんな方はけっこう多いんです。

結論から言うと、払う金額で選び方が変わります。この記事では、納付額が少ないケースと大きいケースに分けて、向いている払い方と納付書の受け取り方を見ていきます。

目次

納付額で、向いている払い方はどう変わる?

このケースではこうなる

例えば、遺産3,800万円を子1人が相続するケースでは、相続税は20万円です。30万円以下なのでコンビニやスマホアプリでも払えます。遺産1億円を子2人で分けるケースでは1人385万円になり、窓口納付かダイレクト納付が現実的です。

相続税の納付期限は、相続の開始を知った日の翌日から10か月以内です。申告と同じ日が期限なので、申告書を出して安心していると払い忘れることも。

2つのケースの税額は、次のとおりです。

ケース課税遺産総額1人あたりの納付額向いている払い方
遺産3,800万円を子1人で相続200万円20万円コンビニ・スマホアプリ・窓口
遺産1億円を子2人で半分ずつ5,800万円385万円窓口・ダイレクト納付・ネットバンキング

『385万円をカードで払ってポイントを』と考える方もいますよね。ただ、クレジットカード納付には決済手数料がかかります。

国税庁の案内では、1万円までが99円(税込)で、1万円を超えるごとに加算される仕組みです。385万円なら手数料は38,115円になります。

親の預金から払いたいのに、口座が止まっている時は?

『税金は親の預金から払うつもりだった』という方も多いはずです。ただ、遺産分割が終わるまで、亡くなった人の口座は自由に動かせないのが普通です。

そんな時は、預貯金の仮払い制度が使えます。1つの金融機関ごとに「相続開始時の預金額 × 1/3 × 自分の法定相続分」まで、上限150万円で単独で払い戻せます。

例えば、385万円を納める子2人のケースでは、仮払いだけでは足りないことも。分け方の話し合いを期限から逆算して進めておくのが安心です。

払い方ごとの条件をまとめると?

国税の払い方はいくつもありますが、相続税で使うことが多いものを並べてみました(国税庁 納税に関する総合案内)。

払い方使える金額手数料注意
金融機関・税務署の窓口制限なしかからない納付書が要る。領収証書がもらえる
ダイレクト納付口座の残高までかからないe-Taxの開始手続と届出が事前に要る
ネットバンキング・ATM金融機関による金融機関によるe-Taxの開始手続が要る
クレジットカード1回1,000万円未満決済手数料あり領収証書は出ない
スマホアプリ30万円以下かからない領収証書は出ない
コンビニ(QRコード)30万円以下かからない自宅でQRコードを作って持参

ここが大事なところです。ダイレクト納付は、書面で届け出ると使えるまで1か月程度かかります(オンライン提出なら1週間程度)。期限の直前に思い立っても間に合わないことがあるんです。

「相続税を振込で払いたい」という声もよく聞きます。税務署の口座へ自分で振り込む形ではなく、納付書を持って窓口で払うか、ネットバンキングやATMから電子納付する形になります。

納付額が30万円以下か以上かで、使える相続税の払い方が分かれる分岐表

納付書はどこでもらう?払い忘れを防ぐには?

窓口で払う場合は、相続税用の納付書が要ります。納付書は税務署でもらえるので、申告書を出すついでに受け取っておくと手間が省けます。

相続人が複数いる時は、それぞれが自分の分を払います。兄弟で別々に払う場合は、1人1枚ずつ用意しておきましょう。

期限に遅れないための段取り
  1. 申告書ができた段階で、相続人ごとの納付額を一覧にする
  2. 誰がどの払い方を使うかを決め、ダイレクト納付なら早めに届け出る
  3. 窓口で払う人は、税務署で納付書を受け取っておく
  4. 期限の1か月前を目安に、口座の残高や資金の準備を確認する
  5. 払ったら領収証書や完了通知を相続の書類と一緒に保管する

期限を過ぎると延滞税がかかることがあります。現金一括が難しい時は延納(分割払い・利子税あり)や物納の制度もあるので、早めに税務署へ相談してみてください。

納税資金づくりには、受取人の決まった生命保険金が役立つことも。請求の段取りは生命保険を請求する順番で確認できます。

納付額が大きい、相続人が多くて資金の分担が決まらない。そんなケースは、申告書づくりから納付の段取りまで税理士に任せると、期限の管理まで一緒に見てもらえて楽です。

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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

相続税はクレジットカードで払えますか?

払えます。1回の手続で1,000万円未満、かつカードの決済可能額までです。納付額に応じた決済手数料がかかり、手数料は国の収入にはなりません。

納付書を書き間違えたらどうすればいいですか?

書き直した新しい納付書を使います。税務署で予備をもらっておくと安心です。

相続人のうち1人だけ先に払ってもいいですか?

問題ありません。各人が自分の分を期限までに払えば足ります。手続きの全体像は相続税申告の進め方も参考にしてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 納付期限は申告と同じく、知った日の翌日から10か月以内
  • 30万円以下ならコンビニやスマホアプリも使える
  • 数百万円以上なら窓口かダイレクト納付が現実的。カードは手数料に注意
  • ダイレクト納付は届出から使えるまで時間がかかるので早めに準備する
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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