親に相続の話をどう切り出す?嫌がられない伝え方の例

親に相続の話を切り出す時の伝え方を解説する記事のアイキャッチ

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相続のことは気になるけれど、親に言い出すのは気が引ける。『財産を狙っていると思われたらどうしよう』と悩んでいる方も多いはずです。

結論から言うと、切り出し方しだいで親の受け取り方はかなり変わります。この記事では、わが家のケースに合ったきっかけと、そのまま使える言い方の例が分かります。

目次

親に相続の話はどう切り出せばいい?

このケースの結論

「財産を知りたい」ではなく「親の希望を聞いておきたい」「困らないように準備したい」という形で切り出すと、嫌がられにくくなります。きっかけは帰省や身近な人の相続、ニュースなど自然な話題で十分です。1回で全部聞こうとしないのがコツです。

相続の話が嫌がられるのは、「自分が死んだ後の話」「お金の話」の2つが重なるからなんです。親からすると、子どもが財産の額を知りたがっているように聞こえることもあります。

だからこそ、主語を「自分」ではなく「親」に置くのが大事なところです。

「うちの財産っていくらあるの?」
「お父さんが元気なうちに、どうしたいか聞いておきたいんだよね」

同じ相続の話でも、後の言い方なら「自分のことを考えてくれている」と受け取ってもらいやすくなります。

わが家のケースでは、どのきっかけが使える?

切り出しやすいタイミングは、家族の状況で変わります。わが家に近いケースを選んでみてください。

ケース使いやすいきっかけ注意
一人っ子・親は2人とも元気帰省した時、親の誕生日兄弟への遠慮がないぶん、早めに話しやすい
子2人・兄が実家で同居実家の片付け、兄弟がそろう法事1人だけで聞くと、もう1人に疑われやすい
親が入院して退院した直後「これからの暮らし」の相談体調が落ち着いてから。急かさない
知人や親戚に相続があった「あの家、大変だったらしいね」他人の家の詳しい事情は話題にしすぎない

一人っ子のケースは、兄弟との調整がいらないぶん切り出しやすいです。母と子1人が相続人なら基礎控除は4,200万円なので、財産の中身によっては相続税がかからないこともあります。税金の心配が少ないぶん、まずは親の希望を聞くことに集中できます。

兄弟がいるケースは、1人だけが親から話を聞くのは避けたいところです。後で「兄だけ知っていた」となると、それだけで不信感の種になります。法事など兄弟がそろう場で話題にするか、聞いた内容をすぐ共有しておきましょう。

親が入院して退院した直後のケースは、親自身も先のことを考え始めている時期です。ただ、体調が落ち着かないうちに財産の話をすると、「もう長くないと思われている」と受け取られかねません。

「これからの暮らしで困っていることはない?手続きで手伝えることがあったら言ってね」

こんなふうに、まず生活の手助けから入るのが自然です。財産の話は、親のほうから出てくるのを待ってもいいくらいです。

一人っ子・兄弟あり・退院直後・知人の相続の4つのケースごとに、相続の話を切り出しやすいきっかけを分けたケース別の分岐表

ニュースをきっかけにする方法もあります。2024年4月1日から相続登記が義務になり、不動産を取得したと知った日から3年以内の登記が要るようになりました。

「相続した家の名義変更が義務になったんだって。うちの家って名義はお父さん?」

こんなふうに制度の話から入ると、責める感じが出にくいんです。

そのまま使える切り出し方の例

『具体的に何て言えばいいの?』と思いますよね。場面ごとの言い方の例を挙げておきます。

切り出しから遺言のお願いまでの順番
  1. 親の希望を聞く(葬儀やお墓、介護が必要になった時の住まい)
  2. 困らないための準備として、銀行や保険会社の名前を聞く
  3. 実家を将来どうしたいかを聞く
  4. 兄弟がいれば、聞いた内容を共有する
  5. 分け方の希望があるなら、遺言書にしてもらえないか相談する

最初は財産の話をしないほうがうまくいきます。

「もしもの時、お葬式は家族だけがいい?それとも親戚も呼びたい?」
「家族だけでいいよ。派手なのは要らない」

こうした希望の話から入ると、自然に「じゃあ、銀行のことも聞いておいていい?」とつなげられます。聞いておきたい項目は親が元気なうちに聞いておきたい相続の10項目にまとめています。

電話やLINEで切り出すなら?

離れて暮らしていると、帰省の時しか話せないですよね。そんな時は、電話やLINEで「今度帰ったら少し話したいことがある」と予告だけしておく方法もあります。

いきなり本題を送るより、親が心の準備をできるぶん落ち着いて話せます。財産の詳しい話は、顔を見て話せる時に取っておきましょう。

一度断られたら、もう諦めるしかない?

一度嫌がられても、諦める必要はありません。時期を空けて、別の話題から入り直せば大丈夫です。

親が嫌がるのは、相続そのものより「急かされている感じ」であることも多いんです。半年後に、別のきっかけで軽く触れるくらいの気持ちでいてみてください。

避けたい言い方
  • 「いくら残るの?」と金額から聞く
  • 「早く決めておいてよ」と急かす
  • 兄弟の悪口を混ぜて、自分に有利な分け方を頼む

親に遺言を書いてほしい時はどう頼む?

遺言の話は、相続の話の中でも特に言い出しにくいですよね。ただ、分け方で兄弟がもめそうなケースほど、遺言があると助かるんです。

遺言がないと、相続人全員で遺産分割協議をして、全員が合意しないと分け方が決まりません。

例えば、父が亡くなり母と子2人が相続するケースで、課税価格が1億円だとします。法定相続分どおりに分けると、相続税の総額は630万円で、母は配偶者の税額軽減で0円、子はそれぞれ157万5千円です。

ただ、母の税額を0円にするには申告が要ります。分け方が決まらないまま申告期限の10か月が近づくと、特例の扱いで困ることも。

頼む時は「揉めないために」を軸にするのがおすすめです。

「お母さんが決めてくれたら、私たちも迷わずに済むと思うんだ」

ここで「私に多めに」と頼むのは逆効果です。親は「財産目当て」と感じやすく、兄弟に知られた時にも関係がこじれます。分け方そのものは親に任せて、「書いておいてもらえると助かる」と伝えるだけにしておきましょう。

遺言の方法には、自筆証書遺言と、公証役場で証人2人の立ち会いで作る公正証書遺言があります。自筆なら法務局の自筆証書遺言書保管制度を使えば、手数料1通3,900円で預かってもらえて、家庭裁判所の検認も要りません。

遺言の中身が偏っていると、後で遺留分の問題が出ることもあります。どんな時に問題になるかは遺言書の内容が不公平な時に取れる手段で確認できます。

土地がある、兄弟が多い、財産が基礎控除を超えそう、というケースは、親子で一緒に税理士へ相談するのも一つの手です。第三者が入ると、親も冷静に話しやすくなります。

税理士ドットコム

わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

親が「縁起でもない」と話を嫌がります。どうすればいいですか?

無理に続けず、その日は引き下がって大丈夫です。葬儀の希望や介護の話など、財産以外の話題から少しずつ始めてみてください。

相続の話は誰が切り出すのがいいですか?

親と話しやすい子が切り出し、聞いた内容は兄弟全員で共有するのがおすすめです。配偶者(義理の子)が切り出すと、警戒されることがあります。

親に遺言書を書いてもらうのに、兄弟の同意は要りますか?

要りません。遺言は親が1人で作るものです。ただ、内容を知らされていない兄弟がいると後でもめやすいので、作ったことだけでも共有しておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 「財産を知りたい」ではなく「親の希望を聞きたい」という形で切り出す
  • きっかけは帰省、法事、身近な人の相続、相続登記義務化のニュースなど
  • 兄弟がいるなら、聞いた内容はすぐ全員で共有する
  • 母と子2人・課税価格1億円なら相続税の総額は630万円で、母は0円でも申告が要る
  • 遺言は「揉めないために」を軸に頼む
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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