年金の死亡届と未支給年金の請求を同時に済ませる手順と必要書類

年金の死亡届と未支給年金の請求を同時に済ませる手順を解説する記事のアイキャッチ

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年金をもらっていた親が亡くなった。役所に死亡届は出したけれど、年金の手続きは別に要るの?しかも「未支給年金」という言葉も出てきて、何をどう出せばいいか分からない。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、未支給年金がある時は、死亡届と請求を1枚の様式で同時に出せます。この記事では、あなたのケースで誰が請求するのか、何をそろえるのかが分かります。

目次

年金の死亡届と未支給年金は同時に出せる?

このケースの答え

出せます。日本年金機構の「年金受給権者死亡届(報告書)兼 未支給年金・未支払給付金請求書」という1枚の様式で、死亡の届けと未支給年金の請求をまとめて済ませられます。未支給年金は、亡くなった月の分までのまだ受け取っていない年金で、亡くなった当時に生計を同じくしていた遺族が受け取れます。

年金は後払いなので、亡くなった後に振り込まれる分があるのが普通です。『もう振り込まれないと思っていた』という方も多いのですが、実は請求すれば遺族が受け取れるお金なんです。

届けの期限は、厚生年金が10日以内、国民年金が14日以内です。届けが遅れると年金を多く受け取りすぎてしまい、後で返すことになる場合があります。

ただし、亡くなった人のマイナンバーが日本年金機構に収録されていれば、死亡届そのものは原則として省略できます。それでも未支給年金を受け取るには請求が要るので、同じ様式で出すことになります。

未支給年金は誰が受け取れる?ケース別に確認

受け取れるのは、亡くなった当時に生計を同じくしていた遺族です。順位は、配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹、それ以外の3親等内の親族の順です。

あなたのケース請求する人理由・注意
同居の配偶者がいる配偶者順位が一番上
配偶者はいないが、同居の子がいる子生計を同じくしていれば請求できる
子が別居で、仕送りをしていた子(生計同一を示す書類が要る)別居でも生計同一と認められることがある
子が別居で、生活の行き来がない請求できないことがある生計同一の条件を満たさない可能性がある
生計を同じくしていた遺族がいない請求できる人がいない未支給年金は遺産分割の対象にならない
同居や仕送りの有無ごとに、未支給年金を誰が請求するかを分けた家族図

別居の子が請求する場合は、仕送りの記録や、行き来があったことを第三者が証明する書類を求められることがあります。『別居だから無理』と決めつけず、年金事務所で相談してみてください。

同時に出す時の手順と必要書類は?

死亡届と未支給年金の請求の流れ
  1. 日本年金機構のサイトか年金事務所で、死亡届兼未支給年金請求書の様式を入手する
  2. 亡くなった人の年金証書と、請求する人の書類をそろえる
  3. 様式に記入する(記入例は様式に付いている)
  4. 年金事務所に郵送するか、予約して窓口で出す
そろえる書類(主なもの)
  • 亡くなった人の年金証書
  • 亡くなった人との続柄が分かる書類(戸籍謄本など)
  • 生計を同じくしていたことが分かる書類(住民票など)
  • 受け取る人の口座が分かるもの
  • 請求する人のマイナンバーが分かる書類

窓口で相談したい時は、年金事務所に予約を入れておくと待たずに済みます。

「書き方が分からないところがあって…」

「予約の日に、そろえた書類を全部持ってきてください。一緒に確認しますね」

こんなふうに、空欄があっても相談しながら仕上げられます。

例えば、父が亡くなり、同居の母が請求するケースなら、母の住民票で同じ世帯だと分かるので書類はシンプルです。父と母が別々の施設に入っていたケースでは、世帯が分かれていることもあるので、生計を同じくしていたことの説明を求められることがあります。

未支給年金に相続税はかかる?

未支給年金は相続税の対象ではありません。受け取った遺族の一時所得として、所得税の対象になります。遺族年金は相続税も所得税もかかりません。

そのため、相続税の申告書に未支給年金を入れる必要はありません。ここを間違えて財産に入れてしまう例もあるので、注意しておきましょう。

年金の手続きと並行して、預金や不動産の手続きも進める時期です。銀行の手続きは口座の取引履歴を取り寄せる方法、保険証の返却は健康保険証の返却と資格喪失の手続きで確認できます。

預金や不動産を合わせて基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超えそうなら、申告期限(亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内)に向けて、早めに税理士へ相談しておくと安心です。

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相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

未支給年金の請求に期限はありますか?

時効は5年です。ただ、死亡の届けは厚生年金で10日以内、国民年金で14日以内なので、同時に済ませるのが手間も少なく済みます。

年金事務所に行かなくても手続きできますか?

郵送で提出できます。電子申請も選べます。書き方に不安があれば、予約して窓口で相談してみてください。

未支給年金は兄弟で分けるものですか?

未支給年金は相続財産ではなく、順位が一番上の遺族が請求して受け取ります。遺産分割の対象とは扱いが違います。

まとめ

この記事の要点
  • 死亡届と未支給年金の請求は、1枚の様式で同時に出せる
  • マイナンバーが収録されていれば死亡届は原則省略できるが、未支給年金の請求は要る
  • 受け取れるのは生計を同じくしていた遺族で、配偶者、子、父母の順
  • 未支給年金は相続税ではなく、受け取った人の一時所得として所得税の対象
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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