ゆうちょ銀行の相続手続きは何回行く?貯金額と書類の有無別にケースで確認

ゆうちょ銀行の相続手続きで窓口に行く回数を貯金額と書類の有無のケース別に確認する記事のアイキャッチ

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亡くなった親の通帳を見たら、ゆうちょ銀行の口座が出てきた。『郵便局に何回行けばいいの?面倒だって聞くけど…』と不安な方も多いはずです。

結論から言うと、ゆうちょ銀行の相続手続きは、窓口に行くのが「最初の届け出」と「書類の提出」の2回が基本です。この記事では、書類の有無や貯金額のケースごとに、流れと注意点を見ていきます。

目次

うちの場合、郵便局には何回行くことになる?

このケースの結論

父が亡くなり、母と子2人が相続するケースです。まず郵便局かゆうちょ銀行の窓口に「相続確認表」を出すのが1回目です。後日、必要書類の案内が郵送で届くので、遺産分割協議書や戸籍をそろえて窓口に出すのが2回目です。払戻金を代表の相続人の口座に入れてもらう形なら、窓口は2回で済みます。

ゆうちょ銀行の相続手続きは、ほかの銀行と少し流れが違います。窓口でいきなり全部の書類を出すのではなく、先に「相続確認表」で亡くなった人と相続人の情報を届け出る形なんです。

ゆうちょ銀行の相続手続きの流れ
  1. 郵便局かゆうちょ銀行の貯金窓口に、相続確認表と亡くなったことが分かる書類を出す(1回目)
  2. 後日、ゆうちょ銀行から「必要書類のご案内」が郵送で届く
  3. 案内に書かれた書類(戸籍・協議書・印鑑証明書など)をそろえる
  4. 窓口に書類を出す(2回目)
  5. 代表の相続人の口座への入金、または払戻証書で受け取る

払戻証書で受け取る場合は、それを窓口に持って行って現金に換えるので、もう1回行くことになります。来店を減らしたいなら、口座への入金を選んでおきましょう。

ケース窓口に行く回数理由・注意
協議書ができてから相続確認表を出し、口座入金で受け取る2回いちばん少なく済む流れ
払戻証書で受け取る3回証書を現金に換えるためにもう1回行く
書類に不備があった3回以上印鑑証明書の不足や協議書の記載ミスで出し直しになる
相続確認表の提出から払戻しまで、受け取り方によって窓口に行く回数が変わるケース別の分岐表

2回で済ませるコツは、1回目に行く前に家族で少し話をしておくことです。誰が代表になって窓口に行くか、払戻金をどの口座で受け取るかを決めておくと、届いた案内を見てすぐ動けます。

例えば、相続人が遠方に分かれて住んでいるケースでは、協議書への署名と実印、印鑑証明書を郵送でやり取りする時間がかかります。案内を待つ間に、協議書の準備を並行して進めておきましょう。

遺言書・協議書のあるなしで、書類はどう変わる?

『必要書類のご案内って、何が書いてあるの?』と気になりますよね。中身は、遺言書があるか、協議書があるかでおおむね決まります。

ケース主に出す書類注意
遺言書がある遺言書、亡くなった人の死亡が分かる戸籍、受け取る人の印鑑証明書自宅で見つかった自筆の遺言は、家庭裁判所の検認を受けてから出す
遺言書がなく、協議書がある遺産分割協議書、亡くなった人の出生から死亡までの戸籍、相続人全員の戸籍と印鑑証明書協議書には相続人全員が実印を押す
協議がまとまっていない亡くなった人の出生から死亡までの戸籍、相続人全員の戸籍、払戻しを受ける人の印鑑証明書仮払い制度で一部だけ受け取れる

戸籍の束を出す代わりに、法務局で無料でもらえる「法定相続情報一覧図の写し」を使う方法もあります。ゆうちょ以外の銀行や相続登記もある家なら、法定相続情報証明制度を使うべきケースを見てから書類集めを始めると二度手間が減ります。

「お父さんの通帳、どこにあるか分からないんだけど」
「通帳がなくても、相続確認表を出す時に窓口で相談してみよう」

通帳やキャッシュカードが見つからない時も、まずは窓口で相談してみてください。亡くなった人の口座がほかにもないか探す方法は、通帳がない時の相続財産の探し方で紹介しています。

貯金額が少ない時や、すぐお金が要る時はどうする?

葬儀代など、協議がまとまる前にお金が必要な家もありますよね。そんな時は、預貯金の仮払い制度が使えます。

相続人の1人が、ほかの相続人の同意なしに、1つの金融機関から次の額まで受け取れます。上限は1金融機関ごとに150万円です。

相続開始時の貯金額 × 1/3 × その相続人の法定相続分

母と子2人が相続人のケースで、ゆうちょ銀行の貯金額別に計算すると、こうなります。

ケース(ゆうちょ銀行の貯金額)母(法定相続分1/2)子1人(法定相続分1/4)
120万円20万円10万円
600万円100万円50万円
1,200万円200万円の計算だが上限150万円100万円

ここが大事なところです。仮払いで受け取った分は、あとの遺産分割で、その人がすでに受け取った分として差し引かれます。

『少ししか入っていないから、手続きしなくてもいい?』と思う方もいるはずです。ただ、そのままにしておくと、相続人の誰かが亡くなって相続人が増え、あとで手続きが重くなることも。貯金額が少ない時に出す書類を減らせる扱いがないかは、相続確認表を出す時に窓口で聞いてみてください。

それから、相続放棄を考えている人は、貯金を受け取ったり使ったりする前に立ち止まりましょう。財産を使うと単純承認とみなされ、放棄できなくなることがあります。

ゆうちょ以外にも手続きがある家は、どの順で進める?

ゆうちょ銀行だけで終わる家は少ないですよね。ほかの銀行や不動産もあるなら、書類を集める順番を決めておくと楽になります。

ケース進め方のコツ
ゆうちょ銀行だけ相続確認表を先に出し、案内を待つ間に戸籍を集める
ゆうちょと地方銀行、不動産なし戸籍は1セットで順番に回るか、一覧図の写しを2通もらって同時に出す
ゆうちょ・銀行・自宅の相続登記一覧図の写しを提出先の数だけもらい、並行して進める
相続税の申告も要る各銀行に残高証明書を頼み、申告期限の10か月から逆算して動く

相続確認表は、書類がそろう前でも出せます。案内が届くまでの間に戸籍集めや話し合いを進めると、全体の時間を縮められます。

ほかの銀行の書類の違いは、銀行の相続手続きのケース別の必要書類で確認できます。

口座が複数の金融機関に分かれている、相続人が遠方に住んでいて窓口に行きにくい、相続税の申告も必要そう。こんなケースは、残高証明書の取り寄せから申告まで税理士に頼むと楽です。

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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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よくある質問

ゆうちょ銀行の相続手続きは、どこの郵便局でもできますか?

貯金を扱っている郵便局かゆうちょ銀行の窓口で受け付けています。亡くなった人が口座を作った郵便局でなくても大丈夫です。行く前に、その窓口で相続の受付をしているか確認しておくと安心です。

ゆうちょ銀行の相続手続きは、どれくらいの期間がかかりますか?

相続確認表を出してから案内が届くまでと、書類を出してから払戻しまでの、2回の待ち時間があります。書類集めや話し合いに時間がかかると、その分だけ長くなります。

相続人の1人が代表して手続きできますか?

できます。代表の相続人が窓口に行き、払戻金をその人の口座に入れてもらう形が一般的です。ほかの相続人は、協議書に実印を押して印鑑証明書を付けるのが基本です。ほかに署名が要る書類があるかは、届いた案内で確認しておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • ゆうちょ銀行の相続手続きは、相続確認表を出す時と書類を出す時の2回、窓口に行くのが基本
  • 払戻証書で受け取ると、現金に換えるためにもう1回行くことになる
  • 書類は、遺言書がある・協議書がある・協議前の仮払い、のケースで変わる
  • 仮払いは「貯金額 × 1/3 × 法定相続分」で、1金融機関ごとに150万円まで
  • ほかの銀行や登記もある家は、一覧図の写しで並行して進めると早い
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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