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父が先に亡くなっていて、今回母が亡くなった。相続人は一人っ子の自分だけ、というケースです。
結論から言うと、遺産2億円を子1人で相続すると、相続税は4,860万円です。
配偶者がいないので税額軽減は使えません。この記事では、計算の中身と、特例でどこまで下がるかを見ていきます。
子供1人で2億円を相続すると、相続税はいくら?
法定相続人は1人で、基礎控除は3,600万円です。課税遺産総額1億6,400万円に40%の税率がかかり、相続税は4,860万円。全額を子1人で納めます。
『そんなにかかるの?』と驚いた方もいるかもしれません。
一人っ子のケースは、基礎控除が最も小さく、取り分も1人に集中します。計算の流れはこうです。
| 計算のステップ | 金額 | 中身 |
|---|---|---|
| 課税価格の合計 | 2億円 | 借入金や葬式費用などを引いた後 |
| 基礎控除 | 3,600万円 | 3,000万円 + 600万円 × 1人 |
| 課税遺産総額 | 1億6,400万円 | 2億円 − 3,600万円 |
| 法定相続分(全部) | 1億6,400万円 | 子1人なので全額 |
| 速算表 | 40%・控除1,700万円 | 1億円超2億円以下の区分 |
| 相続税の総額 | 4,860万円 | 1億6,400万円 × 40% − 1,700万円 |
| 子の納付額 | 4,860万円 | 全額を取得するので総額そのまま |
同じ2億円でも、子が2人なら総額は3,340万円です。相続人の人数で、ここまで差が出るんです。
もう一つ見ておきたいのが、父の相続からの年数です。
父が亡くなってから10年以内に母が亡くなった場合は、相次相続控除という仕組みが使えることがあります。続けて相続があった時に、今回の税額を軽くするための控除です。
『父の時は母が全部受け取って、税金は0円だった』というご家庭もありますよね。その場合に使えるかどうかは前回の申告内容で決まるので、父の時の申告書を手元に用意しておきましょう。

自宅の土地や保険金があると、いくらまで下がる?
実は、一人っ子のケースで効きやすいのが、小規模宅地等の特例です。
例えば、亡くなった母と同居していた自宅の土地の評価額が5,000万円で、330㎡以内だったとします。80%減額されると4,000万円が差し引かれます。
また、2億円の中に子が受け取った生命保険金があれば、500万円 × 1人の500万円が非課税です。
| ケース | 課税価格 | 相続税 | 理由・注意 |
|---|---|---|---|
| 特例も非課税枠もなし | 2億円 | 4,860万円 | 計算の基本形 |
| 生命保険金の非課税枠500万円 | 1億9,500万円 | 4,660万円 | 受取人が子であることが条件 |
| 自宅の土地に特例(4,000万円減額) | 1億6,000万円 | 3,260万円 | 同居などの要件を満たす場合 |
| 両方を使う | 1億5,500万円 | 3,060万円 | 申告が必要 |
特例が使えるかどうかで、1,600万円も差が出ます。
この特例は、申告書に適用を書いて提出して初めて使えます。評価額の計算も土地の形や道路との関係で変わるので、ここは丁寧に進めたいところです。
『実家を出て暮らしているから、特例は無理だよね』と思った方もいるかもしれません。ただ、持ち家のない別居の子(いわゆる家なき子)も対象になる場合があります。要件を満たすかは税理士に確認を。
4,860万円をどう納める?
ここが大事なところです。相続税は原則、現金で一括して納めます。
期限は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。遺産の多くが不動産だと、手元の現金が足りないことも。
「預金だけじゃ足りないけど、実家を売るしかないのかな」
「売るなら、いつまでに決めればいい?」
こんな時に知っておきたいのが、次の3つです。
- 延納(分割払い・利子税あり)や物納の制度がある
- 相続した財産を申告期限の翌日から3年以内に売ると、取得費加算の特例が使える
- 申告期限に遅れると延滞税や加算税がかかることがある
また、実家を相続したら相続登記も忘れずに。不動産を取得したことを知った日から3年以内の登記が義務で、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象です。
一人っ子の場合、相談できる相続人が他にいません。手続きも納税資金の段取りも、1人で抱えることになりがちです。
土地の評価や特例の判断で税額が大きく動くので、土地がある、期限が迫っている、という場合は早めに税理士へ相談すると安心です。
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相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。
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子が2人の場合の計算は子2人で2億円を相続するケース、自分で試算する手順は相続税シミュレーションのやり方で紹介しています。
よくある質問
子供1人で2億円を相続すると、相続税はいくらですか?
基礎控除3,600万円を引いた1億6,400万円に課税され、相続税は4,860万円です。配偶者がいないので税額軽減は使えません。
一人っ子でも小規模宅地等の特例は使えますか?
亡くなった親と同居していた、持ち家のない別居の子に当たる、などの要件を満たせば使えます。330㎡まで80%減額です。
相続税を分割で払うことはできますか?
延納という分割払いの制度があります。利子税がかかり、一定の要件があるので、申告前に確認しておきましょう。
まとめ
- 子1人・遺産2億円なら基礎控除3,600万円、相続税は4,860万円
- 配偶者の税額軽減がないので、特例の有無が大きく効く
- 自宅の土地5,000万円に特例が使えると3,260万円まで下がる
- 保険金の非課税枠と合わせると3,060万円
- 原則は現金一括で10か月以内。延納・物納・取得費加算も確認を





