相続の本はどう選ぶ?手続き・相続税・遺言など目的別に読むべき内容

相続の本を目的別に選ぶ方法をまとめた記事のアイキャッチ

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相続のことを一度ちゃんと知っておきたくて、本屋で棚の前に立ったものの、どれを選べばいいか分からない。そんな経験がある方も多いはずです。

結論から言うと、相続の本は「今の自分の状況」で選ぶと迷いにくくなります。この記事では、目的別に読むべき内容と、古い情報の本を避けるための見分け方を紹介します。

目次

相続の本は、何を基準に選べばいい?

このケースではこうなる

親が亡くなった直後なら、期限と手続きの順番が載った本を選びます。相続税がかかりそうなら計算の流れと特例の要件、生前の対策なら贈与と遺言の章が厚い本です。どの目的でも、2024年の改正(相続登記の義務化・生前贈与加算の7年化)が入った版かを先に確かめます。

相続の本は、手続き・相続税・遺言・生前対策など扱う範囲がばらばらです。1冊で全部を深く書いた本は多くありません。

『初心者だから、とりあえず分厚い教科書を』と考えがちですよね。ただ、必要な所にたどり着く前に読むのをやめてしまうことも。まず目的を1つに絞ってみてください。

目的別、どんな内容の本を選ぶ?

目的ごとに、読むべき内容をまとめました。書店で目次を開いて、この内容が載っているかを見てみてください。

ケース読むべき内容目次で確かめる所
親が亡くなり、何から手を付けるか知りたい期限つきの手続きの一覧と順番死亡届7日・相続放棄3か月・準確定申告4か月・相続税10か月
相続税がかかるか知りたい基礎控除と計算の流れ、計算例基礎控除3,000万円+600万円×法定相続人の数
実家や土地がある土地の評価と小規模宅地等の特例路線価・倍率方式、特例の要件
兄弟でもめそう遺産分割協議、調停、遺留分遺留分侵害額請求の期限
遺言を書いておきたい遺言の種類と書き方自筆証書遺言書保管制度、公正証書遺言
生前贈与で対策したい暦年課税と相続時精算課税の違い生前贈与加算の7年、精算課税の110万円
相続の本を選ぶ時に、目的ごとに読むべき章が分かれる様子を示したケース別の分岐表

相続税の本で確かめたいことは?

相続税の本を選ぶなら、計算例が自分の家に近いかを見てみましょう。例えば、遺産6,000万円を子2人が相続するケースなら、基礎控除4,200万円、相続税の総額は180万円です。

この計算を本の手順どおりに自分で再現できれば、その本は自分に合っています。家族構成から取り分を出す手順は、家族構成から取り分を計算する方法でも試せます。

古い情報の本を避けるには?

ここが大事なところです。相続のルールはここ数年で大きく変わっていて、古い版のまま読むと間違った判断をしてしまいます。

例えば、こんな会話は要注意です。

「本には生前贈与は3年分だけ戻されるって書いてあったよ」<br>「それ、いつの本?今は7年に延びたはずだけど」

改正の内容始まった時期古い本の書き方
相続登記の義務化(3年以内)2024年4月1日登記は任意
生前贈与加算が7年に2024年1月1日以降の贈与3年以内の贈与を加算
相続時精算課税の110万円の基礎控除2024年1月1日基礎控除の記載なし
戸籍証明書の広域交付2024年3月1日本籍地ごとに請求
相続開始から10年で特別受益・寄与分を主張できなくなる2023年4月1日期限の記載なし
自筆証書遺言書保管制度2020年7月10日法務局での保管の記載なし

本の奥付で発行年と版を見て、この表の改正が入っているかを確かめておきましょう。

本と一緒に見ておきたい公的な情報は?

『本を買ったのに、結局ネットで調べ直している』という声もよく聞きます。本は全体の流れをつかむのに向いています。一方で、最新の数字は公的な情報で確かめるのが安心です。

国税庁のタックスアンサーでは、相続税や贈与税の項目ごとに今の取り扱いが説明されています。本で読んだ所をここで照らし合わせてみてください。

本を読んでも判断に迷うのはどんな時?

本で分かるのは、一般的なルールまでです。『うちの土地に特例が使えるか』のような個別の判断は、本だけでは決めきれないことがあります。

土地がある、相続人が多い、申告の10か月が近い。こんなケースは、本で全体をつかんだうえで、税理士に自分の家の数字を見てもらうと楽です。

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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

相続税がかかりそう、土地や自宅がある、相続人が多い、期限が近いといったケースでは、相続税に詳しい税理士に早めに相談すると安心です。税理士ドットコムなら、全国7,500名以上の登録税理士から相続に強い税理士を無料で紹介してもらえます。

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本格的に相続税法を学びたい方は、相続税法の勉強時間はどれくらい?も参考にしてみてください。

よくある質問

相続の本は1冊で足りますか?

全体の流れをつかむ入門書が1冊あれば、まずは足ります。土地の評価や遺言など、自分の家で必要になった所だけ専門の本を足していく読み方がおすすめです。

相続の教科書のような専門書は、初心者には難しいですか?

税理士や実務家向けの専門書は、用語の説明が省かれていることが多いです。初めて読むなら、計算例や手続きの一覧が多い入門書から始めてみてください。

図書館の古い本を読んでも大丈夫ですか?

全体の考え方を知るには役立ちます。ただ、生前贈与加算や相続登記の義務化など2024年の改正が入っていないことがあるので、期限や金額は公的な情報で確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 相続の本は、手続き・相続税・遺言・生前対策のうち今の目的で選ぶ
  • 目次で、期限の一覧や計算例など必要な内容が載っているかを見る
  • 2024年の改正(相続登記の義務化・生前贈与加算の7年化)が入った版を選ぶ
  • 最新の取り扱いは国税庁のタックスアンサーで照らし合わせる
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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