配偶者と子3人が遺産5億円を相続するケースの相続税額と内訳

遺産5億円を配偶者と子3人で相続するケースの相続税を解説する記事のアイキャッチ

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相続人が母と子3人の合わせて4人。遺産が5億円となると、4人で分けても税金はかなり大きいのでは、と身構えてしまいますよね。

結論から言うと、法定相続分どおりなら母は0円、子3人がそれぞれ1,987万4,900円を納めます。相続人が多い分、子1人あたりの税率は30%の段階に収まるんです。内訳と、母の取り分を変えた時の違いを順に見ていきます。

目次

配偶者と子3人で遺産5億円、1人あたりの税額は?

このケースの結論

相続人が配偶者と子3人なら基礎控除は5,400万円です。課税価格の合計5億円で相続税の総額は1億1,924万9,700円。法定相続分どおり分けると、配偶者は税額軽減で0円、子は各1,987万4,900円で、納付の合計は5,962万4,700円になります。

計算の段階金額
課税価格の合計5億円
基礎控除(3,000万円+600万円×4人)5,400万円
課税遺産総額4億4,600万円
配偶者の法定相続分(2分の1)2億2,300万円
配偶者分の税額(税率45%・控除2,700万円)7,335万円
子1人の法定相続分(6分の1・千円未満切捨て)7,433万3,000円
子1人分の税額(税率30%・控除700万円)1,529万9,900円
相続税の総額1億1,924万9,700円
配偶者の納付額(税額軽減後)0円
子1〜子3の納付額各1,987万4,900円
配偶者と子3人が遺産5億円を相続する家系図と取り分・納付額

子が2人の場合、子1人分の計算は税率40%の段階でした。3人になると1人あたりの法定相続分が小さくなり、30%の段階に下がります。

『人数が多いと、それだけで税金が下がるの?』という疑問には、そうなんです、と答えられます。基礎控除が増えることと、税率の段階が下がることの両方が効いています。

ケース(遺産5億円)基礎控除相続税の総額法定相続分どおりの納付合計
配偶者と子1人4,200万円1億5,210万円7,605万円
配偶者と子2人4,800万円1億3,110万円6,555万円
配偶者と子3人5,400万円1億1,924万9,700円5,962万4,700円

母が多めに取る?子3人で分ける?取り方別の比較

配偶者の税額軽減を最大まで使うと今回の税金は0円にできます。ただ、母の財産が増えれば、母の相続で子3人が納める税金が増えます。

母にもともと財産がなく、受け取った分がそのまま残ると仮定して2回分を足しました。母の相続は相続人が子3人で、基礎控除4,800万円です。相次相続控除は入れていません。

分け方(5億円)今回の子3人の納付合計母の相続での子3人の納付合計2回の合計
母2億5,000万円・子3人で残りを均等5,962万4,700円3,959万9,700円9,922万4,400円
母1億6,000万円・子3人で残りを均等8,108万9,700円1,639万9,800円9,748万9,500円
母0円・子3人で均等1億1,924万9,700円0円1億1,924万9,700円

この前提では母1億6,000万円の形が少し低くなりましたが、法定相続分どおりとの差は173万4,900円です。子が3人いると母の相続でも基礎控除が大きく、税率も上がりにくいので、取り方による差が小さくなるんです。

『それなら法定相続分どおりでいいか』と考えるのも自然です。母の暮らしや、母自身の財産も合わせて決めてみてください。

相続人が4人のケースで気をつけたいこと

『家族なんだから、そのうち決まるだろう』と思いがちです。ただ、ここが大事なところです。4人全員がそろわないと遺産分割協議はまとまりません。きょうだいのうち1人が遠方に住んでいる、というだけでも話し合いは長引きがちです。

配偶者と子3人・5億円で確かめること
  • 期限は亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内。協議の日程を早めに決める
  • 生命保険金・死亡退職金の非課税枠は、それぞれ500万円×4人で2,000万円
  • 子の中に未成年がいれば未成年者控除(18歳までの年数×10万円)が使える
  • 同居していた子が自宅の土地を取るなら、小規模宅地等の特例が使えるか
  • 配偶者の税額軽減は0円でも申告が要る

協議の場では、こんな声が出ることもあります。

「実家に住んでいる兄さんが家をもらうなら、その分ほかで調整してほしい」<br>「土地の評価額が決まらないと、何で調整するか決められないよね」

5億円の中に土地がある場合は、評価額の出し方で分け方の話も税額も変わります。小規模宅地等の特例が使えるかどうかは、要件を満たすか税理士に確認しておきましょう。

計算の流れを自分でたどるなら家族構成と財産を入れて相続税を自分で計算する方法を、配偶者がいない場合は子3人で遺産5億円を相続するケースを見てみてください。

相続人が4人いて土地も含まれるケースは、評価と分け方の調整に手間がかかります。きょうだいの間に中立の専門家が入ると話が進みやすいので、税理士への相談も考えてみてください。

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わが家のケースは、相続に強い税理士に聞くのが近道

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よくある質問

子3人で取り分が違うと、相続税の総額は変わりますか?

変わりません。総額1億1,924万9,700円を、それぞれが実際に取得した割合で割り振ります。多く受け取った子ほど納付額が増えます。

子の1人が相続放棄すると、ほかの人の税金はどうなりますか?

基礎控除は放棄した人も数えるので5,400万円のままです。ただ、残った人の取得額が増えるので、各人の納付額は増えます。

申告書はどこに出せばいいですか?

亡くなった人の住所地を管轄する税務署です。相続人が離れて住んでいても提出先は同じで、e-Taxでも申告できます。

まとめ

この記事の要点
  • 配偶者と子3人で遺産5億円なら、基礎控除5,400万円・相続税の総額1億1,924万9,700円
  • 法定相続分どおりなら配偶者0円、子は各1,987万4,900円
  • 子が3人だと1人分の税率は30%の段階に下がる
  • 母の相続まで含めても、分け方による差は試算で173万4,900円と小さめ
  • 4人の合意と10か月の期限を見すえて早めに協議を始める
相続ケース案内

相続ケース案内 編集部

家族構成や財産の状況ごとに、相続・相続税がどうなるかを公的機関の公開情報をもとに解説しています。 公式サイト

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